物理的セキュリティとは?ぶつりてきせきゅりてぃ
物理的セキュリティとは、建物や部屋への侵入、機器の盗難、火災・地震・水害・落雷などの災害から、情報システムを物理的に守る対策。入退室管理、扉の施錠、監視カメラ、耐震・防火の設備、UPS(無停電電源装置。停電時に電気を供給し続ける装置)などが含まれる。情報セキュリティ対策は人的・技術的・物理的の3つの側面から検討し、物理的セキュリティはシステムの信頼性と可用性(使いたいときに使えること)を確保する役割を持つ。
最終更新:2026-10-10
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パスワードや暗号でどれだけ守っても、サーバを丸ごと持ち出されたり、建物ごと水に浸かったりすれば意味がない。コンピュータが特定の部屋に置かれる以上、その場所への出入りと周りの環境そのものを守る必要がある。ソフトウェアの対策では防げない危険を受け持つ層として、物理的な対策が独立して扱われるようになった。
具体例
セコムなどの警備会社は、IC カードをかざさないと扉が開かない入退室管理の仕組みと、監視カメラを組み合わせたサービスを企業に提供している。サーバ室にこれを入れると、誰がいつ入ったかの記録が残り、カードを持たない人を入れない。さらに、1人の認証で後ろの人が一緒に入る「共連れ」を防ぐ仕組みを足すこともある。
試験での引っ掛け
過去問では、監査で指摘すべき不備として「社外から直接出入りできるドアを常時施錠していない」が問われた。警報装置の設置、避難設備の確保、重要な部屋の所在を案内しないこと(所在の秘匿)は適切な対策の側に入る。また、物理的対策は「災害」も対象に含む点に注意し、侵入・盗難だけと狭く捉えない。ウイルス対策ソフトやアクセス権の設定は技術的対策、教育や誓約書は人的対策で、物理的対策ではない。
関連用語
出た過去問
出典:令和7年度 公開問題 基本情報技術者試験 科目A 問15(IPA)解説で登場
サーバ室の物理的な安全対策の状況について,情報セキュリティ管理基準(平成28年)に照らして,情報セキュリティ監査を行って判明した状況のうち,監査人が,指摘事項と…
正解:社外からサーバ室へ直接出入りするドアを設置しているが,出入りを考慮して常時施錠していない。
要点:社外に通じる扉の常時施錠は物理的統制の必須要件
監査報告書の指摘事項には、管理基準に照らして統制が不十分な状態を記載する。社外から直接出入りできるドアを常時施錠していない状態は、部外者の侵入を許しうる物理的セキュリティ上の不備であり、指摘すべきものである。他の三つは警報装置の設置や避難設備の確保、所在の秘匿といった適切な対策にあたる。
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。