負荷分散装置(ロードバランサ)とは?ふかぶんさんそうち
負荷分散装置(ロードバランサ)とは、1台のサーバでは捌けない量の要求を複数台へ配り、処理能力を台数で伸ばすための中継点。配り方はラウンドロビンや接続数最小といった規則で選び、定期的な生存確認に応答しない機器は配布先から自動で外れる。個々の応答を速くするのではなく、同時に受けられる量を増やす仕組みである。
最終更新:2026-10-06
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1台を強化して処理量を伸ばす方向(スケールアップ)は、部品の性能上限と価格の急上昇に突き当たる。安価な機材を並べて台数で伸ばすほうが有利だが、クライアントから見える宛先は1つでなければ運用が成り立たない。この「多数の実体を1つの窓口に見せる」役割のために置かれるのが負荷分散装置である。IoT機器が常時サーバへ接続する構成では、機器台数の増加をサーバ側で受け止める要になる。
具体例
AWSのElastic Load Balancingは、配下のEC2インスタンスへ要求を配りつつ指定間隔でHTTP応答を確認し、失敗が続いたインスタンスを自動的に振分け先から外す。オープンソースではNGINXがリバースプロキシとして同じ役割を担う。
試験での引っ掛け
分散装置そのものを冗長化しないと、そこが単一障害点になる点がまず狙われる。もう一つは効果の取り違えで、増えるのは同時に捌ける量であって1要求の応答時間ではない。セションを保持する処理では同じ利用者を同じサーバへ固定する必要があり、単純な均等配分では成立しない。
関連用語
出た過去問
問題文で直接問われたものと、解説の中で触れられたものが含まれます。
出典:平成30年度 春期 エンベデッドシステムスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問6(IPA)
Webシステムにおいて、ロードバランサ(負荷分散装置)が定期的に行っているアプリケーションレベルの稼働監視に関する記述として、最も適切なものはどれか。
正解:Webサーバの特定のURLにアクセスし、その結果に含まれる文字列が想定値と一致するかどうかを確認する。
要点:アプリ監視はURL応答の内容まで期待値と照合する
ロードバランサのヘルスチェックには階層があり、pingによる疎通確認(ネットワーク層)、TCPポートへの接続確認(トランスポート層)、実際のHTTPリクエストの応答内容を確認する方法(アプリケーション層)に分けられる。アプリケーションレベルの監視とは、特定のURLへHTTPアクセスし、応答コードや応答本文に含まれる文字列が期待値どおりかまで検査するものである。これによってプロセスは生きているがアプリケーションが正しく動いていない状態も検出できる。
出典:平成30年度 春期 エンベデッドシステムスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問17(IPA)解説で登場
サーバの負荷分散に使われるDNSラウンドロビンに関する記述のうち、適切なものはどれか。
正解:DNSにおいて、一つのサーバ名に対して複数のサーバのIPアドレスを割り当てることによって実現する。
要点:DNSラウンドロビンは1名前に複数IPを割り当て順に返す
DNSラウンドロビンは、1つのホスト名(Aレコード)に複数サーバのIPアドレスを登録し、問合せのたびに返す順序を入れ替えることでアクセス先を分散させる手法である。仕組みが単純で追加機器が不要な反面、DNSはサーバの死活や負荷を把握していないため、ダウンしたサーバのアドレスも返してしまう。負荷や稼働状況に応じた振分けが必要ならロードバランサを使う。
出典・参考
高度試験 午前I(情報処理安全確保支援士 相当)のシラバスの3 技術要素 > 2. データ通信と制御 > (3) ネットワーク接続に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。