MTBF・MTTR・稼働率とは?えむてぃーびーえふ・えむてぃーてぃーあーる・かどうりつ
MTBFは故障と故障の間に正常動作する平均時間、MTTRは故障の検知から復旧までの平均時間。この2つの比で可用性が決まり、稼働率=MTBF÷(MTBF+MTTR)で求める。直列系は各稼働率の積、並列冗長系は1−(1−稼働率)のn乗で合成する。
最終更新:2026-10-06
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保守にいくら投じるかを決めるには、壊れにくさと直しやすさを同じ土俵に載せる必要がある。2つの平均時間に還元しておけば、部品を高信頼品へ替える案と、遠隔診断で復旧を早める案を、稼働率という1つの尺度で比べてコストと見合わせられる。納入仕様や保守契約の数値目標としても使われるため、設計値として先に配分しておく対象になる。
具体例
MTBF99時間・MTTR1時間なら稼働率は0.99。この装置を2台直列に並べた系は0.99の2乗で約0.98に下がり、並列冗長にすれば1−0.01の2乗で0.9999まで上がる。
試験での引っ掛け
2つの平均時間を同じ倍率で伸縮させても比が変わらないため稼働率は動かず、この性質が繰り返し問われる。またMTTRは修理作業の時間だけでなく、検知・部品調達・現地到着までを含む点も取り違えやすい。
関連用語
出た過去問
出典:令和5年度 秋期 エンベデッドシステムスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問5(IPA)
MTBFがx時間、MTTRがy時間のシステムがある。使用条件が変わったので、MTBF、MTTRがともに従来の1.5倍になった。新しい使用条件での稼働率はどうなる…
正解:従来の稼働率と同じ値である。
要点:MTBFとMTTRが同率で変わると稼働率は変わらない
稼働率はMTBF÷(MTBF+MTTR)で求まる。MTBFとMTTRがともに1.5倍になると、分子は1.5x、分母は1.5(x+y)となり、係数1.5が約分されて元の式x÷(x+y)に戻る。したがって稼働率は変化しない。
出典:令和6年度 秋期 エンベデッドシステムスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問5(IPA)
あるシステムにおいて、MTBFとMTTRがともに1.5倍になったとき、アベイラビリティ(稼働率)は何倍になるか。
正解:変わらない
要点:MTBFとMTTRが同率で伸びても稼働率は不変
稼働率はMTBF÷(MTBF+MTTR)で表される。MTBFとMTTRがともに1.5倍になると分子・分母の双方に1.5が掛かって約分され、式は元と同じ値に戻る。故障間隔と修理時間の比が変わらない限り、稼働率は変化しない。
出典・参考
高度試験 午前I(ITパスポート 相当)のシラバスの8 コンピュータシステム > 44. システムの評価指標 > (2) システムの信頼性に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。