FeRAMとは?えふいーらむ
FeRAMとは、強誘電体の分極方向でデータを保持する不揮発性メモリ。リフレッシュが不要で、フラッシュのような消去手順を踏まずにバイト単位で直接上書きでき、書換え可能回数がフラッシュより桁違いに多い。書込み時の消費電力も小さいが、容量単価は高く大容量用途には向かない。
最終更新:2026-10-06
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不揮発と高速書換えは長らく両立しなかった。フラッシュはブロック単位で消してから書く手順が要り、書換え回数にも上限があるため、頻繁に更新する少量のデータを置く先としては使いにくい。EEPROMも書込みが遅い。強誘電体の分極を使う方式は、この「電源が落ちても消えず、しかも何度でもすぐ書ける小容量領域が欲しい」という組込み固有の要求に応えるために置かれた選択肢である。停電が予告なく起きる機器で、直前の状態をどう残すかという設計に直結する。
具体例
テキサス・インスツルメンツのMSP430FRシリーズはFRAMを内蔵し、変数を書くのと同じ手順で不揮発領域を更新できる。電力量計や計測機器では、積算値や設定値を電源断のたびに退避する用途に使われ、フラッシュのブロック消去待ちが不要なため退避処理を短く済ませられる。
試験での引っ掛け
最大の利点は容量でも速度の絶対値でもなく、「消去してから書く」手順が不要でバイト単位に直接上書きでき、書換え回数の制約が実質問題にならない点。フラッシュの代替として大容量用途に置くのは方向違いで、容量単価の高さから小容量の保存領域に限って使われる。SRAMと違い電源を切っても内容は残る。
関連用語
出た過去問
出典:平成28年度 春期 エンベデッドシステムスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問13(IPA)
FeRAMの説明として、適切なものはどれか。
正解:フラッシュメモリよりも書換え可能回数が多く、書換え速度も高速にできる。
要点:FeRAMは不揮発でリフレッシュ不要、高速・高書換え耐性
FeRAMは強誘電体の分極方向でデータを保持する不揮発性メモリで、電源を切っても内容が残り、リフレッシュも不要である。フラッシュメモリのように高電圧でブロック単位に消去する必要がなく、バイト単位に高速で書き換えられ、書換え可能回数も桁違いに多い。頻繁に書き換わる設定値やログの保存に向く。
出典:令和7年度 秋期 エンベデッドシステムスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問3(IPA)
FeRAMの説明として、適切なものはどれか。
正解:フラッシュメモリよりも書換え可能回数が多く、書換え速度も高速にできる。
要点:FeRAMは不揮発で書換え回数が多く高速に上書きできる
FeRAMは強誘電体の分極の向きでデータを保持する不揮発性メモリで、書換え可能回数がフラッシュメモリよりも桁違いに多く、書込みも高速である。バイト単位で上書きでき、消去してから書くという手順も不要なため、頻繁に更新されるログやパラメータの保存に向く。ただし大容量化とビット単価の面ではフラッシュに及ばない。
出典・参考
高度試験 午前I(高度午前I 相当)のシラバスの2 コンピュータシステム > 2. メモリ > (1) メモリの種類と特徴に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。