SRAMとは?えすらむ
SRAMとは、フリップフロップで1ビットを保持する揮発性メモリ。リフレッシュが不要で待ち時間が短く制御も単純だが、1ビットに4〜6個のトランジスタを要するため集積度が低くビット単価が高い。キャッシュやマイコン内蔵RAMのように、容量より速度と確定性が要る場所に使われる。
最終更新:2026-10-06
この語が出る過去問を解く →背景
記憶を保つ方法には、能動的に値を保持し続ける回路を置くか、電荷として溜めて定期的に補充するかの二つがある。前者を選んだのがSRAMで、素子数と引き換えに保持のための定型処理を丸ごと消した。この「定型処理が無い」という性質は、消費電力よりもむしろ時間の確定性として組込みに効く。リフレッシュによる割り込みが無いぶんアクセス時間が読みやすく、最悪実行時間を見積もる必要がある制御ソフトの置き場所として選ばれる。
具体例
ルネサスやSTMicroelectronicsのマイコンが内蔵する作業用RAMはSRAMで、外付けメモリを持たない構成でも即座に動作できる。AMD(旧ザイリンクス)のFPGAが持つブロックRAMもSRAMであり、内部バッファやFIFOとして論理回路から直接使われる。
試験での引っ掛け
DRAMと性質が正反対で、リフレッシュが必要なのはDRAM、SRAMは不要。集積度・ビット単価・アクセス速度の向きもすべて逆になる。「スタティック」は不揮発という意味ではなく、電源を切れば内容は消える点が最大の引っ掛けどころで、不揮発が要るならFeRAMやフラッシュを選ぶことになる。
関連用語
出た過去問
出典:平成31年度 春期 エンベデッドシステムスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問14(IPA)
SRAM型のFPGAの特徴として、適切なものはどれか。
正解:回路の書換えが高速に行え、書換え回数に制限がない。
要点:SRAM型FPGAは何度でも書換え可能だが電源投入時に再設定要
SRAM型FPGAは、論理と配線の構成情報をチップ内のSRAMセルに保持する方式である。SRAMは何度でも書き換えられるため書換え回数に事実上の制限がなく、書換えも高速に行える。ただしSRAMは揮発性なので、電源投入のたびに外部の不揮発メモリからコンフィギュレーションデータを読み込む必要がある。
出典:令和7年度 秋期 エンベデッドシステムスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問9(IPA)
SRAMと比較した場合のDRAMの特徴はどれか。
正解:メモリセル構成が単純なので、ビット当たりの単価が安くなる。
要点:DRAMは1トランジスタ+容量の単純構造で安価
DRAMは1ビットを1個のトランジスタと1個のキャパシタという極めて単純な構造で実現するため、同じ面積により多くのビットを詰め込め、ビット単価が安くなる。その代わりキャパシタの電荷が漏れるので定期的なリフレッシュが必要で、アクセス速度もSRAMに劣る。この特性から主記憶に用いられる。
出典・参考
高度試験 午前I(高度午前I 相当)のシラバスの2 コンピュータシステム > 2. メモリ > (1) メモリの種類と特徴に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。