リフレッシュとは?りふれっしゅ
リフレッシュとは、DRAMのメモリセルが保持する電荷が抜けきる前に、行単位で読み出して同じ値を書き戻す動作。規定の保持時間内に全ロウを一巡させる義務があり、その間そのバンクは通常アクセスを受け付けない。帯域の目減りと待機電流を、設計段階で見積もる対象になる。
最終更新:2026-10-06
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DRAMは1ビットを1トランジスタ+1キャパシタで作ることで、SRAMに対して数倍の集積度と桁違いの容量単価を手に入れた。その代償が、絶縁が完全ではないキャパシタから電荷が数十ミリ秒で抜けるという物理制約である。保持のための仕掛けを外付けせずに済ませるには、コントローラが定期的に読み書きし直すしかない。組込みで問われるのは、この「必ず割り込む定型処理」がリアルタイム性と消費電力にどう効くか、という設計判断のほうである。
具体例
JEDECのDDR系規格は保持時間を通常温度域で64ミリ秒と定める。行数8192のデバイスなら平均7.8マイクロ秒ごとに1回のREFコマンドが要る計算になり、Micronのデータシートにはこの占有時間とセルフリフレッシュ時の待機電流が数値で載っている。
試験での引っ掛け
SRAMには不要でDRAM特有という対比が第一の分かれ目。次にセルフリフレッシュを不揮発と混同しないこと——DRAM自身が制御して内容は保つが、その間は読み書きできず、電源を切れば消える。まとめて行うバースト方式と間隔をあける分散方式では、最大応答遅延が短いのは分散方式のほうである。
関連用語
出た過去問
問題文で直接問われたものと、解説の中で触れられたものが含まれます。
出典:平成31年度 春期 エンベデッドシステムスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問12(IPA)
アドレス線が10本で、1Mワードの容量をもつDRAMがある。リフレッシュのためにDRAM内の全ROWアドレスを51.2ミリ秒の間に少なくとも1回は選択する必要が…
正解:50
要点:リフレッシュ周期は規定時間をROW数で割って求める
アドレス線が10本なので、ROWアドレスは2の10乗=1,024通りある。この1,024行すべてを51.2ミリ秒以内に1回ずつ選択する必要があるので、1行当たりの平均間隔は51.2ミリ秒÷1,024である。51,200マイクロ秒÷1,024=50マイクロ秒が平均リフレッシュ周期となる。
出典:令和7年度 秋期 エンベデッドシステムスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問9(IPA)解説で登場
SRAMと比較した場合のDRAMの特徴はどれか。
正解:メモリセル構成が単純なので、ビット当たりの単価が安くなる。
要点:DRAMは1トランジスタ+容量の単純構造で安価
DRAMは1ビットを1個のトランジスタと1個のキャパシタという極めて単純な構造で実現するため、同じ面積により多くのビットを詰め込め、ビット単価が安くなる。その代わりキャパシタの電荷が漏れるので定期的なリフレッシュが必要で、アクセス速度もSRAMに劣る。この特性から主記憶に用いられる。
出典・参考
高度試験 午前I(高度午前I 相当)のシラバスの2 コンピュータシステム > 2. メモリ > (1) メモリの種類と特徴に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。