命令ミックスとは?めいれいみっくす
命令ミックスとは、命令の種類ごとの出現頻度を重みとし、各命令の実行サイクル数を加重平均して、プロセッサの平均命令実行時間やMIPS値を求める性能評価の方法。想定する用途によって重みの組が異なり、事務処理向けのギブソンミックス、科学技術計算向けのミックスなどが使い分けられる。
最終更新:2026-10-06
この語が出る過去問を解く →背景
クロック周波数だけでは、1命令に何サイクルかかるかも命令の使われ方も分からず、機種をまたいだ比較にならない。実際のプログラムでどの命令がどれだけ現れるかを調べて重みにすれば、用途に近い条件での平均が出せる。実プログラムを走らせるベンチマークが普及する前に、机上で比較するための道具として使われた。
具体例
演算命令60%が1サイクル、ロード30%が2サイクル、分岐10%が3サイクルなら、平均は0.6×1+0.3×2+0.1×3=1.5サイクル。動作周波数100MHzなら平均命令実行時間は15ns、MIPS値は約66となる。
試験での引っ掛け
重みが違えば結果も変わるため、別の命令ミックスで測ったMIPS値どうしは比較にならない。同じMIPS値でも実アプリの速度が一致しない理由はここにあり、キャッシュミスや分岐予測ミスといった実行時の要因も式には入っていない。
関連用語
出た過去問
出典:令和5年度 秋期 エンベデッドシステムスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問2(IPA)
表に示す命令ミックスによるコンピュータの処理性能は何MIPSか。
正解:40
要点:命令ミックスは頻度で重み付けした平均実行時間から求める
命令ミックスでは、各命令の実行時間を出現頻度で重み付けした平均実行時間を求める。10ナノ秒×0.5+40ナノ秒×0.3+40ナノ秒×0.2=5+12+8=25ナノ秒となる。1命令25ナノ秒なら1秒あたり4,000万命令、すなわち40MIPSである。
出典・参考
高度試験 午前I(高度午前I 相当)のシラバスの2 コンピュータシステム > 1. プロセッサ > (8) プロセッサの性能に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。