アーンドバリューマネジメント(EVM)とは?あーんどばりゅーまねじめんと
アーンドバリューマネジメント(EVM)とは、PV(計画価値)・EV(出来高)・AC(実コスト)という金額に換算した3つの量で、進捗とコストを同じ土俵に載せて評価する手法。差異はCV=EV−AC、SV=EV−PV、効率指数はCPI=EV÷AC、SPI=EV÷PVで、いずれもEVを起点に取る。差異が負、指数が1未満なら要注意という向きで揃っている。
最終更新:2026-10-06
この語が出る過去問を解く →背景
「工程の8割が終わった」という進捗報告は、残り2割に難所が固まっていれば実質的に嘘になり、費用の消化率とも噛み合わない。完了した作業を当初の予算額で金額に換算して出来高とすれば、計画・実績・出来高を同じ単位で引き算でき、遅れとコスト超過を切り分けて論じられる。応用情報では、計算そのものより数値から状態を言い当てる設問として出る。
具体例
米国国防総省の調達管理で確立し、いまはPMBOKの標準技法として広く使われる。ある時点でPV 100万円・EV 80万円・AC 90万円なら、SV=−20万円で予定より遅れ、CV=−10万円でコスト超過。CPI=0.89、SPI=0.80と並べれば、コスト超過より遅れのほうが深刻だと判断できる。
試験での引っ掛け
差異は両方ともEVが起点で、CV=EV−AC(コスト)、SV=EV−PV(スケジュール)。PVとACを直接引き算しても意味を持たない。またSVは金額で表されるがスケジュールの指標であり、単位につられてコストの話と取り違えやすい。指数も分子は常にEVで、CPIの分母がAC、SPIの分母がPVという対応を逆にしない。
関連用語
出た過去問
出典:平成29年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問52(IPA)
プロジェクト管理においてパフォーマンス測定に使用するEVMの管理対象の組みはどれか。
正解:コスト、スケジュール
要点:EVMはコストとスケジュールを出来高で同時に管理する
EVMは出来高をコストの単位に換算して進捗を測る手法で、出来高(EV)を計画価値(PV)と比べればスケジュールの差異が、実コスト(AC)と比べればコストの差異が分かる。したがって管理対象はコストとスケジュールである。
出典:令和2年度 10月試験 応用情報技術者試験 午前 問52(IPA)
プロジェクトマネジメントにおいてパフォーマンス測定に使用するEVMの管理対象の組みはどれか。
正解:コスト, スケジュール
要点:EVMは出来高からコストとスケジュールの差異を測る
EVM(アーンドバリューマネジメント)は、出来高(EV)を計画価値(PV)や実コスト(AC)と比較して進捗と支出を金額で評価する手法である。スケジュール差異やコスト差異が算出できるため、管理対象はスケジュールとコストである。
出典:令和4年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問51(IPA)
ある組織では、プロジェクトのスケジュールとコストの管理にアーンドバリューマネジメントを用いている。期間10日間のプロジェクトの、5日目の終了時点の状況は表のとお…
正解:150
要点:EACはBACをコスト効率指数CPIで割って見積もる
コスト効率指数CPIは出来高を実コストで割った値で、EV40÷AC60=2/3となる。この効率が最後まで続くと仮定した場合の完成時総コスト見積りEACは、BACをCPIで割って求める。100÷(2/3)=150万円となり、予算100万円を50万円超過する見込みである。
出典:令和5年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問52(IPA)
システム開発のプロジェクトにおいて、EVMを活用したパフォーマンス管理をしている。開発途中のある時点でEV-PVの値が負であるとき、どのような状況を示しているか…
正解:プロジェクトの進捗が、計画よりも遅れている。
要点:EV-PVはスケジュール差異。負なら進捗が計画より遅れ
EVMではEV(出来高)が実際に完了した作業の価値、PV(計画値)がその時点までに完了しているはずの作業の価値を表す。EV-PVはスケジュール差異(SV)であり、これが負ということは計画より進んだ作業量が少ない、すなわち進捗が遅れている状態を意味する。ただしこれは現時点の進捗の評価であって、最終的な完了日が必ず遅れると断定できるものではない。
出典・参考
公式シラバスの5 プロジェクトマネジメント > 6. プロジェクトの時間 > (3) ツールと技法に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。