BAC(完成時総予算)とは?
BAC(完成時総予算)とは、プロジェクト全体を完了させるために、当初計画された予算の総額。EVMにおける各種指標(EAC、TCPIなど)の計算の基準値として使われる。
応用情報技術者試験の過去問では7回出題されています(2016年度〜2025年度)。
びーえーしー
BAC(完成時総予算)の意味
プロジェクト全体を完了させるために、当初計画された予算の総額。EVMにおける各種指標(EAC、TCPIなど)の計算の基準値として使われる。
BAC(完成時総予算)の具体例
プロジェクト全体の予算として当初200万円が承認されていれば、これがBACにあたる。
BAC(完成時総予算)は試験でどう引っ掛けられる?
EAC(完成時総コスト見積り)と取り違えやすい。BACは当初計画の予算で計算中は変わらない定数、EACは現時点の実績(CPI)を踏まえて見直した完成時の見込み額。EAC=BAC/CPI のようにBACは分子側の基準値として使う。残作業分だけを表すETC(=EAC-AC)とも別物。
BAC(完成時総予算)と関連する用語
BAC(完成時総予算)が出た過去問
期間10日間のプロジェクトを,5日目の終了時にアーンドバリュー分析したところ,表のとおりであった。現在のコスト効率が今後も続く場合,完成時総コスト見積り(EAC…
正解:150
要点:コスト効率が続く前提のEACはBACをCPIで割って求める
コスト効率指数CPIはEV÷AC=40÷60=2/3である。現在のコスト効率が最後まで続くと仮定した完成時総コスト見積りはEAC=BAC÷CPIで求められるので、100÷(2/3)=150万円となる。
出典:平成29年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問51(IPA)ある組織では、プロジェクトのスケジュールとコストの管理にアーンドバリューマネジメントを用いている。期間10日間のプロジェクトの、5日目の終了時点の状況は表のとお…
正解:150
要点:EAC=BAC÷CPI(CPI=EV÷AC)で完成時総コストを見積もる
コスト効率指数CPIはEV÷AC=40÷60=2/3である。この効率が今後も続くと仮定した場合の完成時総コスト見積りはEAC=BAC÷CPI=100÷(2/3)=150万円となる。予算100万円に対して50万円の超過が見込まれることを意味する。
出典:令和1年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問52(IPA)ある組織では、プロジェクトのスケジュールとコストの管理にアーンドバリューマネジメントを用いている。期間10日間のプロジェクトの、5日目の終了時点の状況は表のとお…
正解:150
要点:EACはBACをコスト効率指数CPIで割って見積もる
コスト効率指数CPIは出来高を実コストで割った値で、EV40÷AC60=2/3となる。この効率が最後まで続くと仮定した場合の完成時総コスト見積りEACは、BACをCPIで割って求める。100÷(2/3)=150万円となり、予算100万円を50万円超過する見込みである。
出典:令和4年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問51(IPA)EVMを使用してマネジメントをしているプロジェクトで,進捗に関する指標値は次のとおりであった。このプロジェクトに対する適切な評価と対策はどれか。 〔進捗に関する…
正解:コストが予算を超えているので,完成時総予算を超過するおそれがあるが,スケジュールには余裕があるので,残作業のコスト効率を上げる対策を検討するか,コンティンジェンシー予備費の使用を検討する。
要点:CPI<1は予算超過、SPI>1は日程前倒し、TCPI>1は効率改善が必要
CPIが1未満(0.9)なのでコストの効率が計画を下回り、予算を超過ぎみである。一方SPIが1を超える(1.1)のでスケジュールは計画より進んでいる。さらにTCPIが1.2ということは、完成時総予算内に収めるには残作業を計画以上の効率でこなす必要があるという意味なので、効率改善策かコンティンジェンシー予備の使用を検討することになる。
出典:令和7年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問52(IPA)A,B,Cの順序で入力されるデータがある。各データについてスタックへの挿入と取出しを1回ずつ行うことができる場合,データの出力順序は何通りあるか。
正解:5
要点:n個のスタック出力順序の数はカタラン数になる
3個のデータに対する push と pop の並べ方の総数はカタラン数C(3)=5通りである。実際に列挙すると ABC、ACB、BAC、BCA、CBA の5通りで、CABは作れない。Aより先にCを出した時点でBはAより先に出るしかないためである。
出典:平成28年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問5(IPA)
最終更新:2026-08-25/解説は資格暗記が独自に作成しています。 過去問の出典は各問題に記載のとおりです。