CPI・SPI(効率指数)とは?しーぴーあい・えすぴーあい
CPIはEV÷ACで求めるコスト効率指数、SPIはEV÷PVで求めるスケジュール効率指数。1.0が計画どおりで、1未満なら投入に見合う出来高が得られていない(超過・遅延)ことを示す。差異が金額の絶対量であるのに対し、指数は比率なので規模の違う案件どうしでも比べられる。
最終更新:2026-10-06
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コスト差異が100万円と言われても、総額1億円の案件と1,000万円の案件では意味がまるで違う。比率にすれば規模によらず良し悪しを判断でき、複数の案件を並べて監視することもできる。さらに、いまの効率が続くと仮定して完成時の総コストを見積もる(EAC=BAC÷CPI)ための入口としても使われる。
具体例
総予算1億円の案件でCPI 0.8・SPI 1.0なら、進度は予定どおりだが1円あたり0.8円ぶんの価値しか生んでいない状態。この効率が続く前提なら、完成時の総コストは1億円÷0.8=1億2,500万円と見積もれる。
試験での引っ掛け
分子はどちらもEVで、分母だけが違う(CPIはAC、SPIはPV)ため割る相手を取り違えやすい。両者は独立で、コストが超過していてもスケジュールは順調ということが普通に起こる。SPIは終盤に必ず1.0へ近づくので、終盤の遅れ検知には向かない。
関連用語
出た過去問
問題文で直接問われたものと、解説の中で触れられたものが含まれます。
出典:平成29年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問51(IPA)解説で登場
期間10日間のプロジェクトを,5日目の終了時にアーンドバリュー分析したところ,表のとおりであった。現在のコスト効率が今後も続く場合,完成時総コスト見積り(EAC…
正解:150
要点:コスト効率が続く前提のEACはBACをCPIで割って求める
コスト効率指数CPIはEV÷AC=40÷60=2/3である。現在のコスト効率が最後まで続くと仮定した完成時総コスト見積りはEAC=BAC÷CPIで求められるので、100÷(2/3)=150万円となる。
出典:平成31年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問52(IPA)解説で登場
ある組織では、プロジェクトのスケジュールとコストの管理にアーンドバリューマネジメントを用いている。期間10日間のプロジェクトの、5日目の終了時点の状況は表のとお…
正解:150
要点:EAC=BAC÷CPI(CPI=EV÷AC)で完成時総コストを見積もる
コスト効率指数CPIはEV÷AC=40÷60=2/3である。この効率が今後も続くと仮定した場合の完成時総コスト見積りはEAC=BAC÷CPI=100÷(2/3)=150万円となる。予算100万円に対して50万円の超過が見込まれることを意味する。
出典:令和4年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問51(IPA)解説で登場
ある組織では、プロジェクトのスケジュールとコストの管理にアーンドバリューマネジメントを用いている。期間10日間のプロジェクトの、5日目の終了時点の状況は表のとお…
正解:150
要点:EACはBACをコスト効率指数CPIで割って見積もる
コスト効率指数CPIは出来高を実コストで割った値で、EV40÷AC60=2/3となる。この効率が最後まで続くと仮定した場合の完成時総コスト見積りEACは、BACをCPIで割って求める。100÷(2/3)=150万円となり、予算100万円を50万円超過する見込みである。
出典:令和6年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問51(IPA)解説で登場
EVMで管理しているプロジェクトがある。図は、プロジェクトの開始から完了予定までの期間の半分が経過した時点での状況である。コスト効率、スケジュール効率がこのまま…
正解:計画に比べてコストは多くなり、プロジェクトの完了は遅くなる。
要点:EVがACより低ければコスト超過、PVより低ければ進捗遅れ
EVMでは、実コストACに対して出来高EVが下回るとコスト効率指数CPI=EV/ACが1未満となり、予定より費用がかかっていることを意味する。また計画値PVに対してEVが下回るとスケジュール効率指数SPI=EV/PVが1未満となり、進捗が遅れていることを意味する。図の現時点ではPV>AC>EVなのでCPIもSPIもともに1未満であり、このまま推移すればコストは超過し完了も遅れる。よってアが正解。
出典:令和7年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問52(IPA)
EVMを使用してマネジメントをしているプロジェクトで,進捗に関する指標値は次のとおりであった。このプロジェクトに対する適切な評価と対策はどれか。 〔進捗に関する…
正解:コストが予算を超えているので,完成時総予算を超過するおそれがあるが,スケジュールには余裕があるので,残作業のコスト効率を上げる対策を検討するか,コンティンジェンシー予備費の使用を検討する。
要点:CPI<1は予算超過、SPI>1は日程前倒し、TCPI>1は効率改善が必要
CPIが1未満(0.9)なのでコストの効率が計画を下回り、予算を超過ぎみである。一方SPIが1を超える(1.1)のでスケジュールは計画より進んでいる。さらにTCPIが1.2ということは、完成時総予算内に収めるには残作業を計画以上の効率でこなす必要があるという意味なので、効率改善策かコンティンジェンシー予備の使用を検討することになる。
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。