キャズムとは?きゃずむ
キャズムとは、新技術の普及過程で、先進性を買うアーリーアダプタと、実績を確かめてから動くアーリーマジョリティの間に横たわる深い断絶。初期に売れた実績はそのままでは主流層に通じず、訴求を先進性から導入実績・運用体制・投資回収の説明へ切り替えないと越えられない。多くの新規事業はここで止まる。
最終更新:2026-10-06
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新技術の売上が初期に伸びて途中で止まる現象は、長く「一時的な踊り場」として扱われ、対策も広告費の追加投入で片付けられていた。ジェフリー・ムーアは、初期層と主流層では買う理由そのものが違うと整理し、必要なのは追加投資ではなく訴求と提供体制の作り替えだと示した。ITストラテジストにとっては、事業戦略の投資判断で「同じ売り方の延長で伸びる」と書けなくなる概念であり、論述でも普及段階に応じた施策の切り替えを説明する材料になる。
具体例
サイボウズのkintoneは、当初は情報システム部門や先進的な部署が自作で業務アプリを試す道具として広まった。その後、業種別テンプレート、導入を代行するパートナー網、稼働事例の公開を厚くし、自作を前提としない一般の業務部門へ広げている。
試験での引っ掛け
溝の位置は「アーリーアダプタとアーリーマジョリティの間」であって、イノベータとアーリーアダプタの間ではない。また累計16%を超えれば自動的に普及するという意味でもなく、16%はイノベータ理論側の目安、キャズム論は「まさにそこで断絶が起きる」という主張であり、両者を取り違えやすい。
関連用語
出た過去問
出典:平成28年度 秋期 ITストラテジスト試験 午前Ⅱ 問12(IPA)
ジェフリー・A・ムーアはキャズム理論において,利用者の行動様式に変化を強いるハイテク製品では,イノベータ理論の五つの採用者区分の間に断絶があると主張し,その中で…
正解:アーリーアダプタとアーリーマジョリティの間
要点:キャズムはアーリーアダプタとアーリーマジョリティの間の溝
キャズム理論では、イノベータ理論の採用者区分のうち、新しさ自体に価値を見出す初期市場(イノベータ、アーリーアダプタ)と、実績や安心を重視するメインストリーム市場(アーリーマジョリティ以降)とで購買の動機が根本的に異なるとする。この断絶がキャズム(深い溝)であり、アーリーアダプタとアーリーマジョリティの間に位置する。ここを越えられるかが普及の分かれ目となる。
出典:平成30年度 秋期 ITストラテジスト試験 午前Ⅱ 問12(IPA)
ジェフリー・A・ムーアはキャズム理論において、利用者の行動様式に変化を強いるハイテク製品では、イノベータ理論の五つの採用者区分の間に断絶があると主張し、その中で…
正解:アーリーアダプタとアーリーマジョリティの間
要点:キャズムはアーリーアダプタとアーリーマジョリティの間の溝
キャズム理論では、革新性そのものに価値を見出す初期市場(イノベータ、アーリーアダプタ)と、実績や安心を重視するメインストリーム市場(アーリーマジョリティ以降)で購買の判断基準が根本的に異なるとする。この断絶がキャズムであり、アーリーアダプタとアーリーマジョリティの間に存在する。ここを越えられるかどうかが本格普及の分かれ目になる。
出典・参考
高度試験 午前I(高度午前I 相当)のシラバスの8 経営戦略 > 1. 技術開発戦略の立案 > (1) 技術開発戦略に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。