売上総利益(粗利益)とは?うりあげそうりえき(あらりえき)
売上総利益(粗利益)とは、売上高から売上原価を差し引いた、商品やサービスそのものの儲けを表す利益。損益計算書で最初に現れる利益で、ここから販売費及び一般管理費を引くと営業利益になる。売上高に対する比率(売上総利益率)は、扱う商材の付加価値の高さを示す指標として使われる。
最終更新:2026-10-06
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売上高だけを並べても、仕入や製造にいくらかかったかで手元に残る額はまったく違う。粗利を最初の段階に置くのは、値付けと原価の関係という事業のいちばん根っこの採算を、販売活動や管理の費用と混ぜずに見るため。段階を分けておけば、利益が減った原因が原価の上昇なのか、販売や管理の費用が膨らんだのかを切り分けられる。
具体例
売上高1,000万円、売上原価600万円なら売上総利益は400万円で、売上総利益率は40%。売上原価は期首棚卸高+当期仕入高−期末棚卸高で求めるため、同じ額を仕入れた期でも売れ行き次第で金額が変わる。この400万円から販売費及び一般管理費250万円を引けば営業利益は150万円になる。
試験での引っ掛け
売上原価と仕入額を同じものとして扱わない。売れ残った在庫の分は売上原価に含めず資産として次期へ繰り越すため、大量に仕入れた期でも売上原価が仕入額と一致するとは限らない。また販売員の人件費や広告宣伝費は売上原価ではなく販売費及び一般管理費で、売上総利益の段階ではまだ引かれていない。
関連用語
出た過去問
出典:平成30年度 春期 情報セキュリティマネジメント試験 午前 問50(IPA)
製造原価明細書から損益計算書を作成したとき,売上総利益は何千円か。
正解:150
要点:仕掛品と製品の棚卸を順に調整して売上原価を求める
まず当期総製造費用は材料費・労務費・経費の合計で900千円となる。これに期首仕掛品を加え期末仕掛品を差し引くと、当期製品製造原価は800千円。さらに期首製品を加え期末製品を差し引いて売上原価は850千円となり、売上高1,000千円から差し引いた売上総利益は150千円である。
出典:令和4年度 公開問題 情報セキュリティマネジメント試験 科目A・B 問48(IPA)
製造原価明細書から損益計算書を作成したとき、売上総利益は何千円か。製造原価明細書(単位:千円):材料費400、労務費300、経費200、当期総製造費用(空欄)、…
正解:150
要点:売上総利益=売上高-(期首製品+当期製品製造原価-期末製品)
当期総製造費用は材料費・労務費・経費の合計で900千円、当期製品製造原価は900+期首仕掛品150-期末仕掛品250=800千円となる。売上原価は期首製品120+800-期末製品70=850千円で、売上高1,000千円から差し引いた売上総利益は150千円である。
出典・参考
公式シラバスの8 企業と法務 > 3 会計・財務 > 企業活動と会計に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。