リスクコントロールとは?りすくこんとろーる
リスクコントロールとは、リスク対応のうち、損失の発生確率と影響の大きさそのものを、技術的・物理的・人的な手段で引き下げる側の取組み。入退室管理、暗号化、多重化、教育などがこれにあたる。資金で備えるリスクファイナンシングと対をなす分類として、施策の仕分けを問う形で出題される。
最終更新:2026-10-06
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保険に入っておけば損害額は埋め合わせられるが、業務が止まった時間と失った信用までは戻らない。事故後の金銭補填だけでは経営を守れないという反省から、リスク対応を「事象そのものを減らす手当て」と「支払に備える手当て」に分けて考える整理が定着した。試験では、提示された施策がどちらに入るかを判定させる。
具体例
JIS Q 27002は管理策を組織的・人的・物理的・技術的の四つに分けて掲載している。そのうちサーバ室の入退室記録、多要素認証の導入、標的型メール訓練の実施は、いずれも事象の起こりやすさや被害の広がりを直接下げる働きをするため、リスクコントロールとして数えられる。
試験での引っ掛け
サイバー保険への加入と、被害額を見込んだ引当金の計上はここに入らない。どちらも支払に備えるだけで、攻撃を受ける確率も漏えいする件数も変えないためである。逆にバックアップの取得は、復旧を早めて影響を小さくするのでコントロール側になる。
関連用語
出た過去問
出典:平成29年度 秋期 情報セキュリティマネジメント試験 午前 問6(IPA)解説で登場
リスク対応のうち,リスクファイナンシングに該当するものはどれか。
正解:リスクによってシステムが被害を受けた場合を想定して保険を掛ける。
要点:リスクファイナンシングは保険など損失の資金手当てを行う対応
リスクファイナンシングは、損失が発生したときの資金を手当てする対応であり、保険加入や引当金の準備がこれに当たる。これに対し、発生確率や影響そのものを下げる対策はリスクコントロールと呼ばれ、区別される。
出典:平成31年度 春期 情報セキュリティマネジメント試験 午前 問5(IPA)解説で登場
リスク対応のうち、リスクファイナンシングに該当するものはどれか。
正解:システムが被害を受けるリスクを想定して、保険を掛ける。
要点:リスクファイナンシングは保険等で損失を金銭的に手当てすること
リスクファイナンシングは、リスクが顕在化したときの損失を金銭面で手当てする対応であり、保険への加入や引当金の準備が代表例である。これに対し、発生確率や被害を技術的・組織的な対策で下げるのはリスクコントロールに分類される。資金を投じるかどうかではなく、損失の補填を狙うのか発生や影響そのものを抑えるのかで区別する。
出典・参考
公式シラバスの1 技術要素 > 2 情報セキュリティ管理 > リスク分析と評価(情報セキュリティリスクに掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。