クライアントサーバシステムとは?くらいあんとさーばしすてむ
クライアントサーバシステムとは、処理を依頼する側の端末(クライアント)と、要求に応じてデータや機能を提供する側のコンピュータ(サーバ)に役割を分けたシステム構成。データと処理をサーバへ集めるため権限管理・バックアップ・ログ取得を1か所で行える一方、そのサーバが単一障害点にもなる。
最終更新:2026-10-06
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端末ごとにデータを持たせる方式では、同じ情報の版がいくつも生まれ、どれが正しいのか分からなくなる。持ち出しや紛失の経路も端末の数だけ増える。処理能力とデータをサーバに集約し、端末は入出力に徹する構成にすれば、整合性の担保と管理の対象が一点に絞れる。セキュリティ管理の視点では、守る場所が絞れることと、そこが落ちたときの影響が全社に及ぶことが同時に発生する点が要点になる。
具体例
営業部門が顧客情報を各自の表計算ファイルで持っていた状態から顧客管理をサーバへ集約すると、退職者のアカウントを停止するだけで顧客情報への到達を止められ、誰がいつ閲覧したかもサーバのログでたどれるようになる。Salesforceのようなクラウドサービスも、サーバ側の運用を事業者が担う形の同じ発想である。
試験での引っ掛け
「集約すれば安全になる」と言い切るのは誤り。集約は管理を容易にする代わりに、侵害されたときの被害を1か所に集中させる。冗長化とバックアップ、権限設計を併せて検討する必要がある。またピアツーピアは役割を固定せず端末同士が対等に通信する構成で、対比で問われる。
関連用語
出た過去問
出典:平成28年度 秋期 情報セキュリティマネジメント試験 午前 問45(IPA)
クライアントサーバシステムを構築する。Webブラウザによってクライアント処理を行う場合、専用のアプリケーションによって行う場合と比較して、最も軽減される作業はど…
正解:クライアント環境の保守
要点:Webクライアント化で端末側の配布・更新作業が減る
Webブラウザをクライアントとする構成では、業務処理のプログラムはサーバ側に置かれ、利用者側には標準的なブラウザがあればよい。そのため、各端末へのアプリケーションの配布・インストールやバージョンアップといったクライアント環境の保守作業が大幅に軽減される。サーバの復旧やデータベース構築、アカウント管理はサーバ側の作業であり、クライアントの実装方式を変えても負担は変わらない。
出典:平成31年度 春期 情報セキュリティマネジメント試験 午前 問44(IPA)
クライアントサーバシステムの特徴として、適切なものはどれか。
正解:クライアントとサーバが協調して、目的の処理を遂行する分散処理形態であり、サービスという概念で機能を分割し、サーバがサービスを提供する。
要点:クライアントサーバは要求側と提供側で役割を分けた分散処理
クライアントサーバシステムは、機能をサービス単位に分けて、要求する側のクライアントと提供する側のサーバが役割を分担しながら処理を進める分散処理形態である。処理を担う側とその利用者を明確に分けることで、負荷の分散や機能の集中管理がしやすくなる。プロセッサやメモリを共有する密結合構成とは別の概念である。
出典・参考
公式シラバスの3 コンピュータシステム > 1 システムの構成 > システム構成に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。