職業倫理・誠実性とは?しょくぎょうりんり・せいじつせい
職業倫理・誠実性とは、監査人が専門職としての倫理観をもち、事実を曲げずに検証し報告する姿勢のこと。システム監査基準は、誠実性のほかに専門的能力の保持と向上、正当な注意と秘密の保持、独立性と客観性の保持を監査人に求める要件として並べている。監査結果への信頼は、この姿勢の上にしか成り立たない。
最終更新:2026-10-06
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監査人は、被監査部門から情報を受け取り、その部門と同じ組織から報酬を得ながら、その部門に不利な結論を書くことがある立場に置かれる。この構造は、圧力に対して個人の良心だけで抗わせれば容易に折れる。だから倫理は心構えではなく基準に明文化された要件として置かれ、独立性の確保という組織上の手当てと組で運用される。
具体例
経済産業省のシステム監査基準は、監査人が備えるべき要件として誠実性や正当な注意を明記している。実務では、指摘を口頭にとどめてほしいと依頼されても重要な不備なら報告書に記載し、逆に裏づけの取れていない推測を確定した事実のようには書かない、という両方向の振る舞いとして現れる。
試験での引っ掛け
誠実性を「厳しく指摘すること」と読み替えるのが誤り。証拠が足りないまま問題ありと断ずるのも同じく誠実性に反する。判断軸は指摘の強弱ではなく事実との一致である。秘密の保持は誠実性とは別の要件で、知り得た情報を目的外に使わないことまで含む点も区別する。
関連用語
出典・参考
公式シラバスの6 サービスマネジメント > 1. システム監査 > (2) システム監査の目的と手順に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。