抜取検査・全数検査とは?ぬきとりけんさ・ぜんすうけんさ
全数検査は対象すべてを調べる方法、抜取検査はロットから一部を抜き取り、その結果でロット全体の合否を判定する方法。抜き取る以上、良いロットを落とす誤りと悪いロットを通す誤りが必ず残るため、その確率をどこに置くかを検査方式として決める。
最終更新:2026-10-06
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検査には人と時間が要り、破壊を伴えば調べた個体はそのまま出荷できない。全数が理想でも、費用や物理的制約で成り立たない場面がある。抜取は「見落としを一定の確率で受け入れる代わりに費用を抑える」という取引を、統計的に管理できる形へ落としたものである。全経路を通せないソフトウェアの試験でも、どこまでを確かめたことにするかという同じ構図が現れる。
具体例
缶詰の内容量確認のように中身を開けてしまう検査は全数では成り立たないため、一部を抜き取る方式を採る。方式の良し悪しはOC曲線で見比べ、サンプル数を増やすほど曲線が立ち、良いロットと悪いロットの判定が分かれやすくなることを確かめる。
試験での引っ掛け
生産者危険(良いロットを不合格にする確率)と消費者危険(悪いロットを合格させる確率)を逆に覚えない。損をするのが誰かで区別する。OC曲線は横軸がロットの不良率、縦軸が合格する確率で右下がりになり、抜取数を増やすと曲線は緩やかではなく急になる。
関連用語
出た過去問
出典:平成30年度 秋期 システムアーキテクト試験 午前Ⅱ 問10(IPA)
製品を出荷前に全数検査することによって、出荷後の故障品数を減少させ、全体の費用を低減したい。次の条件で全数検査を行ったときに低減できる費用は何万円か。ここで、検…
正解:1,000
要点:検査有無それぞれの総費用を積み上げて差額を取る
検査しない場合は出荷500個の3%=15個が出荷後に故障し、200万円×15=3,000万円かかる。検査する場合は検査費用500万円、検査で見つかる500個の2%=10個の出荷前修理が50万円×10=500万円、さらに出荷後故障が500個の1%=5個で200万円×5=1,000万円、合計2,000万円となる。差額の1,000万円が低減できる費用である。
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。