リストとは?りすと
リストとは、各要素が次の要素へのポインタを持つ形でつながるデータ構造。挿入・削除はポインタの付け替えだけで済む一方、n番目の要素へアクセスするには先頭からたどる必要がある。配列と比べたときの選択理由は「参照が多いか、途中の更新が多いか」であり、性能要件から構造を決めた根拠を説明できることが設計側に求められる。
最終更新:2026-10-06
この語が出る過去問を解く →背景
配列は連続した領域をあらかじめ確保するため、件数が読めないデータや途中で増減するデータでは、多めに取って無駄にするか、あふれて作り直すかの二択になる。必要になった分だけ領域を継ぎ足せる形として考えられたのがリストである。データ構造の選択はメモリと応答時間のトレードオフに直結するため、性能設計の前提として問われる。
具体例
Javaの java.util.LinkedList は双方向リスト、ArrayList は内部が配列で、要素の追加削除が多い処理と添字参照が多い処理で使い分ける。Linuxカーネルは list_head という双方向循環リストの共通構造を持ち、プロセスやデバイスの管理に使っている。
試験での引っ掛け
配列は「アクセスが速く挿入削除が遅い」、リストは「挿入削除が速くアクセスが遅い」。単方向リストでは手前に戻れないため、末尾要素の削除には先頭からのたどり直しが要る。「要素数が可変だからリスト」という理由付けも誤りで、ArrayListのような可変長配列がある。
関連用語
出た過去問
問題文で直接問われたものと、解説の中で触れられたものが含まれます。
出典:令和元年度 秋期 システムアーキテクト試験 午前Ⅱ 問7(IPA)
データが昇順に並ぶようにリストへデータを挿入するサブルーチンを作成した。このサブルーチンのテストに用いるデータの組合せのうち、網羅性の観点から適切なものはどれか…
正解:3, 1, 4, 2
要点:挿入処理は先頭・途中・末尾の三通りを通すデータで試す
昇順を保つ挿入処理では、挿入位置が先頭・途中・末尾のいずれになる場合も動くことを確かめる必要がある。3→1→4→2の順に入力すると、3で初期化、1は先頭へ、4は末尾へ、2は途中へ挿入されることになり、三通りの挿入位置をすべて通る。降順や昇順に整った並びでは片方の位置しか通らない。
出典:令和3年度 春期 システムアーキテクト試験 午前Ⅱ 問18(IPA)解説で登場
ディジタル証明書が失効しているかどうかをオンラインで確認するためのプロトコルはどれか。
正解:OCSP
要点:証明書の失効をオンラインで確認するプロトコルがOCSP
OCSP(Online Certificate Status Protocol)は、ディジタル証明書が失効していないかを検証者がレスポンダへ問い合わせ、リアルタイムで状態を得るためのプロトコルである。定期的に配布されるCRL(証明書失効リスト)を丸ごと取得する方式に比べ、通信量が少なく最新の状態を確認できる。
出典:令和4年度 春期 システムアーキテクト試験 午前Ⅱ 問1(IPA)解説で登場
アジャイル開発の初期段階において、プロジェクトの目的、スコープなどに対する共通認識を得るために、あらかじめ設定されている設問と課題について関係者が集まって確認し…
正解:インセプションデッキ
要点:決められた設問で立ち上げ時の共通認識を作るのがインセプションデッキ
インセプションデッキは、アジャイル開発の立ち上げ時に「我々はなぜここにいるのか」「やらないことリスト」など、あらかじめ決められた10個の設問・課題をチームと関係者で議論し、その結果をスライドにまとめて共有する手法である。目的・スコープ・優先順位に対する認識のずれを開発が本格化する前に解消することがねらいである。
出典:令和4年度 春期 システムアーキテクト試験 午前Ⅱ 問19(IPA)解説で登場
CRYPTRECの役割として、適切なものはどれか。
正解:電子政府での利用を推奨する暗号技術の安全性を評価、監視する。
要点:CRYPTRECは電子政府推奨暗号の安全性を評価・監視する
CRYPTREC(Cryptography Research and Evaluation Committees)は、電子政府で利用を推奨する暗号技術を評価・選定し、その安全性を継続的に監視する活動を行う組織である。評価結果は電子政府推奨暗号リストなどとして公表され、政府調達や広く一般の暗号選定の指針になっている。
出典:令和6年度 春期 システムアーキテクト試験 午前Ⅱ 問19(IPA)解説で登場
デジタル証明書が失効しているかどうかをオンラインで確認するためのプロトコルはどれか。
正解:OCSP
要点:証明書の失効状態をその場で問い合わせるのがOCSP
OCSP(Online Certificate Status Protocol)は、検証したいデジタル証明書の状態を応答用サーバへ問い合わせ、有効・失効・不明のいずれかの回答をその場で得るプロトコルである。失効リスト(CRL)を丸ごと取得して調べる方式に比べ、通信量が少なく最新の状態を素早く確認できる。
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。