アジャイル開発とは?あじゃいるかいはつ
アジャイル開発とは、短い反復(イテレーション/スプリント)で計画・実装・テスト・リリースを繰り返し、動くソフトウェアを継続的に届けながら要求の変化に適応していく開発の総称。文書より動くもの、契約交渉より協調を重んじる。反復型を選ぶかどうかは、要求の不確実さ・利用者を巻き込めるか・契約形態(準委任が前提になりやすい)まで含めた方式選択の判断になる。
最終更新:2026-10-06
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要件を凍結してから作り切る前提が、市場と制度の変化速度に合わなくなった。全部できるまで動くものが出ないため、認識の食い違いが受入れテストで初めて表に出て、その時点の手戻りが最も高くつく。早く小さく動かして確かめる形へ重心を移したのが反復型である。システムアーキテクトには、案件ごとにどちらが適するかを根拠付きで示す役割が求められる。
具体例
2001年のアジャイルソフトウェア開発宣言(ケント・ベックら17名)が出発点。日本ではIPAが「アジャイル開発版・情報システム・モデル取引・契約書」を公開し、準委任を前提に受入れと検収の考え方を示している。ツール面ではヌーラボのBacklogやアトラシアンのJiraでバックログとスプリントを管理する形が一般的。
試験での引っ掛け
計画や設計をしないという意味ではなく、計画を頻繁に見直す点が違う。文書を作らない開発でもない。要求が固定で完成物が契約で明確に決まっている案件に反復型を当てても利点は出ず、方式選択の理由として弱い。
関連用語
出た過去問
出典:平成29年度 秋期 システムアーキテクト試験 午前Ⅱ 問1(IPA)
アジャイル開発プロセスにおいて、Bill Wakeが提案した"INVEST"と呼ばれる六つの観点を用いて行うことはどれか。
正解:質の高いユーザストーリとなっているかどうかを評価する。
要点:INVESTは良いユーザストーリを測る六つの観点
INVESTはBill Wakeが示した、良いユーザストーリが備えるべき六つの性質の頭字語である。Independent(独立している)、Negotiable(交渉可能)、Valuable(価値がある)、Estimable(見積り可能)、Small(小さい)、Testable(テスト可能)を指し、アジャイル開発でバックログ項目の質を点検する観点として使われる。図の作成技法ではなく、あくまでストーリの評価基準である点が要点。
出典:令和元年度 秋期 システムアーキテクト試験 午前Ⅱ 問13(IPA)
アジャイル開発手法の一つであるスクラムを適用したソフトウェア開発プロジェクトにおいて、KPT手法を用いてレトロスペクティブを行った。KPTにおける三つの視点の組…
正解:Keep, Problem, Try
要点:KPTはKeep・Problem・Tryの三視点で振り返る
KPTは振り返りのフレームワークで、Keep(うまくいったので続けること)、Problem(うまくいかなかった課題)、Try(次に試すこと)の三つの視点で意見を整理する。良かった点と課題を分けて挙げ、そこから具体的な次の行動へ落とし込む流れが特徴である。
出典:令和4年度 春期 システムアーキテクト試験 午前Ⅱ 問1(IPA)
アジャイル開発の初期段階において、プロジェクトの目的、スコープなどに対する共通認識を得るために、あらかじめ設定されている設問と課題について関係者が集まって確認し…
正解:インセプションデッキ
要点:決められた設問で立ち上げ時の共通認識を作るのがインセプションデッキ
インセプションデッキは、アジャイル開発の立ち上げ時に「我々はなぜここにいるのか」「やらないことリスト」など、あらかじめ決められた10個の設問・課題をチームと関係者で議論し、その結果をスライドにまとめて共有する手法である。目的・スコープ・優先順位に対する認識のずれを開発が本格化する前に解消することがねらいである。
出典:令和5年度 春期 システムアーキテクト試験 午前Ⅱ 問12(IPA)
スクラムを適用したアジャイル開発において、スクラムチームで、人、関係、プロセス及びツールの観点から、何がうまくいき、何がうまくいかなかったのかを議論し、プロセス…
正解:スプリントレトロスペクティブ
要点:スプリントの働き方を振り返り改善するのがレトロスペクティブ
スプリントレトロスペクティブは、スプリントの最後にスクラムチームが自分たちの働き方を振り返るイベントである。人・関係・プロセス・ツールの観点で、うまくいったこととそうでなかったことを話し合い、次のスプリントで実行する改善策を決める。
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。