発生確率・影響度マトリックスとは?
発生確率・影響度マトリックスとは、特定したリスクを、発生確率と影響度の二軸の格子に配置し、優先して対応すべきものを機械的に絞り込む道具。組織があらかじめ定義した確率・影響の区分と、赤・黄・緑の閾値を用いることで、担当者による評価のばらつきを抑える。
高度試験・午前I(全区分共通)の過去問では3回出題されています(2017年度〜2024年度)。
はっせいかくりつえいきょうどまとりっくす
発生確率・影響度マトリックスの意味
特定したリスクを、発生確率と影響度の二軸の格子に配置し、優先して対応すべきものを機械的に絞り込む道具。組織があらかじめ定義した確率・影響の区分と、赤・黄・緑の閾値を用いることで、担当者による評価のばらつきを抑える。
発生確率・影響度マトリックスの具体例
発生確率「中(30〜50%)」×影響度「大(納期1か月超の遅延)」を赤と定義し、赤は必ず対応計画とオーナーを設定、黄は監視、緑は登録のみとする。これで50件のリスクのうち対応計画を要するのは8件に絞られる。
発生確率・影響度マトリックスは試験でどう引っ掛けられる?
確率×影響の積で並べると、低確率・激甚な事象が下位に沈む点が問われる。事業継続に関わる影響は確率が低くても別枠で扱う。またこの手法は定性的分析であり、金額換算するEMVとは段階が異なる。
発生確率・影響度マトリックスと関連する用語
発生確率・影響度マトリックスが出た過去問
PMBOKガイド 第5版によれば,定量的リスク分析で実施することはどれか。
正解:特定したリスクがプロジェクト目標全体に与える影響を数量的に分析する。
要点:定性的は優先順位付け、定量的は目標への影響を数値評価
定量的リスク分析は、定性的分析で絞り込んだリスクについて、発生確率と影響度を数値化してプロジェクト目標全体への影響を数量的に評価する工程である。期待金額価値分析やモンテカルロシミュレーションなどを用いる。優先順位付けは定性的リスク分析、洗い出しはリスク特定、対応策の立案はリスク対応計画である。
出典:平成29年度 春期 高度共通_午前I試験 am1 問19(IPA)容量がaMバイトでアクセス時間がxナノ秒の命令キャッシュと、容量がbMバイトでアクセス時間がyナノ秒の主記憶をもつシステムにおいて、CPUからみた、主記憶と命令…
正解:(1-r)・x + r・y
要点:平均アクセス時間=ヒット率×高速側+ミス率×低速側
平均アクセス時間は、キャッシュにヒットしたときとミスしたときの時間を、それぞれの発生確率で重み付けした期待値になる。ミス率がrなのでヒット率は(1-r)であり、平均アクセス時間は (1-r)・x + r・y と表される。容量aやbは確率とは無関係なので式には現れない。
出典:令和1年度 秋期 高度共通_午前I試験 am1 問5(IPA)組込み機器のハードウェアの製造を外部に委託する場合のコンティンジェンシープランの記述として、適切なものはどれか。
正解:部品調達のリスクが顕在化したときに備えて、対処するための計画を策定する。
要点:コンティンジェンシープランは顕在化後の対応計画
コンティンジェンシープランは、リスクが実際に顕在化してしまった場合に備えて、あらかじめ定めておく対応計画である。部品調達が滞るという事態が起きたときの代替調達先や工程変更の手順を決めておくことがこれにあたる。リスクの発生確率や影響度を下げる事前の取組みとは区別する。
出典:令和6年度 春期 高度共通_午前I試験 am1 問25(IPA)
最終更新:2026-08-25/解説は資格暗記が独自に作成しています。 過去問の出典は各問題に記載のとおりです。