正規化とは?せいきか
正規化とは、データベースの表を、重複や更新時の矛盾(更新異常)が起きないように、決められた手順で段階的に分割していく設計手法。同じ事実を1か所にだけ持たせることが目的で、第1正規形・第2正規形・第3正規形という段階がある。ITパスポートでは手順の細部ではなく、なぜ分けるのかが問われる。
最終更新:2026-10-10
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1枚の表に何でも詰め込むと、同じ顧客の住所が注文の件数だけ繰り返し書かれる。引っ越しがあれば全部の行を直さねばならず、直し漏れが残れば、どちらが正しい住所なのか誰にも分からなくなる。この「同じ事実が何か所にも書いてある」状態そのものを設計で無くすのが正規化の考え方である。ITパスポートでは分割の目的を選ばせる形で出題される。
具体例
注文の表に顧客名と住所を直接持たせると、同じ顧客が10回注文すれば同じ住所が10行に重複して記録される。顧客の表を分けて、注文の表には顧客番号だけを持たせれば、住所変更は顧客の表の1行を直すだけで済む。
試験での引っ掛け
目的は重複と矛盾を防ぐことであり、「表を細かく分ける」こと自体が目的ではない。分けるほど良いわけでもなく、分割が進むと表をつなぎ合わせる処理が増えて検索が遅くなる面もある。データ量を減らす手法やバックアップの手法と取り違えないこと。
関連用語
出た過去問
出典:平成21年度 秋期 ITパスポート試験 問63(IPA)
関係データベースを利用する際に、データの正規化を行う目的として、適切なものはどれか。
正解:データが重複したり、データ更新の際に矛盾が生じたりしないようにする。
要点:正規化は重複を排し更新時の矛盾を防ぐテーブル設計
正規化は、繰り返し項目や重複するデータを排除し、一つの事実が一か所にだけ記録されるようにテーブルを分割する作業である。同じ情報が複数箇所に散らばっていると、更新の際に一部を直し忘れて矛盾(更新時異状)が生じるため、これを防ぐことが主な目的となる。
出典:平成21年度 秋期 ITパスポート試験 問100(IPA)
図2の請求書を表として記録することになった。請求書の表を作成するに当たり、伝票番号、日付、取引先コード、部署名、商品コード、数量、単価の七つの項目を記録すること…
正解:2つの表:表1(伝票番号・日付・取引先コード・部署名)、表2(伝票番号・商品コード・数量・単価)
要点:伝票と明細は分割し明細側に伝票番号を持たせて結合する
1枚の伝票には複数の明細が並ぶため、伝票単位の情報(日付や取引先)と明細単位の情報(商品と数量、単価)を一つの表に入れると、明細の数だけ伝票情報が重複してしまう。そこで伝票の表と明細の表に分け、明細側に伝票番号を持たせて両者を結び付けるのが適切な形である。結合するための項目がないと、どの明細がどの伝票のものか分からなくなる。
出典:平成22年度 秋期 ITパスポート試験 問63(IPA)
関係データベースを構築するに当たり、データの正規化を行う目的はどれか。
正解:データの冗長性を排除して保守性を高める。
要点:正規化はデータの重複と矛盾を防ぐ設計手法
正規化は、同じ情報が複数の場所に重複して持たれる状態を解消し、表を適切に分割してデータの重複や矛盾(更新時異常)を防ぐ設計手法である。重複が無くなることで、変更が一か所で済み、保守しやすいデータベースになる。
出典:平成24年度 秋期 ITパスポート試験 問45(IPA)
次のa〜dのうち、オブジェクト指向の基本概念として適切なものだけを全て挙げたものはどれか。a:クラス b:継承 c:データの正規化 d:ホワイトボックステスト
正解:a, b
要点:オブジェクト指向の基本はクラス・継承・カプセル化・多相性
オブジェクト指向は、データとその操作をひとまとめにしたオブジェクトを単位に設計する考え方で、その型を定義するクラス、上位クラスの性質を引き継ぐ継承、内部を隠すカプセル化、同じ呼び出しに型ごとに応じる多相性が基本概念である。正規化は関係データベース設計、ホワイトボックステストはテスト技法であり分野が異なる。
出典:平成24年度 春期 ITパスポート試験 問79(IPA)
関係データベースのデータを正規化する目的として、適切なものはどれか。
正解:データの一貫性を保つ。
要点:正規化の目的は重複を排してデータの一貫性を保つこと
正規化は、一つの表に重複して持たれているデータを複数の表に分割し、同じ事実が1か所にだけ記録されるように整理する作業である。重複がなくなることで、更新漏れによる矛盾(更新時異状)が起きにくくなり、データの一貫性が保たれる。
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。