主キーとは?しゅきー
主キーとは、表(テーブル)の中の1行(レコード)を一意に特定するために決めておく項目。同じ値が2つの行に現れてはならず、値が空(NULL)であってもならない。1つの項目で決まらないときは、複数の項目を組み合わせて主キーにできる。他の表の主キーを参照する項目は外部キーと呼ばれ、表どうしを関連づける役目を持つ。
最終更新:2026-10-10
この語が出る過去問を解く →背景
紙の名簿なら「営業部の田中さん」と人が判断できたが、機械には同姓同名を区別する手立てが無い。行を取り違えたまま更新すれば、別人の情報が書き換わってしまう。そこで、必ず1行に絞り込める項目をあらかじめ決めておき、重複や空欄をデータベース側で機械的に拒む仕組みが置かれた。データを複数の表に分けて持ち、必要なときに結び付けるという関係データベースの造りは、この一意な鍵があって初めて成り立つ。
具体例
会員データベースでは、氏名や電話番号ではなく会員番号を主キーにする。宅配便の送り状番号のように1件ごとに重複しない番号を振っておけば、同姓同名の人がいても、引っ越しで住所が変わっても、対象の1件を確実に指し示せる。
試験での引っ掛け
氏名・電話番号・メールアドレスのように、重複や変更、空欄がありうる項目は主キーにできない。「重複しないこと」だけを条件と覚え、「NULLであってはならない」が抜けやすい。1つの表に主キーは1つだけ(複数項目を組み合わせても主キーは1つ)で、他の表を参照する側の項目は外部キーである点も区別する。
関連用語
出た過去問
出典:平成21年度 秋期 ITパスポート試験 問84(IPA)
関係データベースの主キーに関する記述のうち、適切なものはどれか。
正解:一つの表において、複数の項目を組み合わせて主キーとしてもよい。
要点:主キーは重複・NULL不可、複数項目の組合せも可
主キーは表の各行を一意に識別するための項目であり、値が重複してはならず、空値(NULL)も許されない。単一の項目で一意に定まらない場合には、複数の項目を組み合わせて主キーとすることができ、これを複合キーと呼ぶ。
出典:平成21年度 秋期 ITパスポート試験 問98(IPA)
図1の取引先担当者表のレコードを一意に特定するための主キーとして、適切なものはどれか。
正解:取引先コード、部署名
要点:主キーは行を一意に特定できる項目の組合せを選ぶ
主キーは行を一意に特定できる項目でなければならない。取引先コードだけでは、同じ取引先に複数の部署がある場合に行を絞り込めない。取引先コードと部署名を組み合わせれば、どの取引先のどの部署の担当かが一意に定まる。名前は同姓同名の可能性があり、一意性を保証する項目としては適さない。
出典:平成21年度 秋期 ITパスポート試験 問99(IPA)
図2の請求書を発行するのに図1の4種類の表を参照する必要がある。1枚の請求書を発行するとき、4種類のレコードのそれぞれを参照する回数の大小関係を示したものはどれ…
正解:販売単価表=商品表≧取引先担当者表=取引先表
要点:参照回数は明細の数だけ商品側が増え、取引先側は1回
請求書1枚には取引先が一つしかないので、取引先表と取引先担当者表はそれぞれ1回ずつ参照すれば足りる。一方、明細に並ぶ商品の数だけ商品表と販売単価表を参照するため、商品が1点なら同数、複数あればそれより多くなる。したがって商品側の二つが等しく、それが取引先側の二つ以上になるという関係が成り立つ。
出典:平成22年度 秋期 ITパスポート試験 問79(IPA)
関係データベースで管理された"業者"表、"仕入明細"表及び"商品"表がある。新たな業者から新たな商品を仕入れた場合、表にデータを追加する順序のうち、適切なものは…
正解:"業者"表 → "商品"表 → "仕入明細"表
要点:外部キーは参照される表から先に登録する
外部キーは参照先の行が存在していなければ登録できない(参照整合性)。商品表は業者コードで業者表を参照し、仕入明細表は商品コードで商品表を参照しているので、参照される側から順に、業者表→商品表→仕入明細表の順で追加する必要がある。
出典:平成22年度 秋期 ITパスポート試験 問87(IPA)
"部署"表、"都道府県"表及び"社員"表を結合して、A表を作成した。結合した"社員"表はどれか。ここで、下線は主キーを示し、破線は外部キーを示す。
正解:社員番号(主キー)、社員名、年齢、部署コード(外部キー)、都道府県コード(外部キー)の5項目からなる表
要点:表を結合するには参照先ごとの外部キーが必要になる
結合後のA表には部署名と都道府県名が含まれている。これらはそれぞれ部署表と都道府県表から取り出す項目なので、社員表側には両方の表を参照するための外部キー、すなわち部署コードと都道府県コードの両方が必要になる。
出典・参考
公式シラバスの9 技術要素 > 55. データベース設計 > (2) データの設計に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。