ファイルシステムとは?ふぁいるしすてむ
ファイルシステムとは、補助記憶装置(SSDやハードディスクなど、データを保存しておく装置)の中で、ファイルやフォルダ(ディレクトリ)に名前と置き場所を対応づけ、名前を指定するだけで読み書きできるようにするOSの機能。フォルダの中にフォルダを入れられる階層(ツリー)構造をとり、フォルダやファイルごとに誰が読み書きできるかというアクセス権の記録もここが受け持つ。
最終更新:2026-10-10
この語が出る過去問を解く →背景
記憶装置そのものは「どこに何が書いてあるか」を覚えていない。人が装置内の位置を数字で覚えて指定するのは無理なので、名前で呼べばOSが場所を探してくれる層を間に挟んだ。共有サーバのように多人数が同じ置き場を使う場面では、誰にどこまで見せるかの管理もこの層が引き受ける。試験でも、職場でファイルを共有し権限を設定する場面を前提に問われる。
具体例
総務が使う共有サーバで、Windowsのエクスプローラから「2026年度」フォルダを作り、その下に「稟議書」フォルダを作って書類を置く。この入れ子の整理と、フォルダごとに部署単位で閲覧を許す設定が、ファイルシステムの担当範囲。
試験での引っ掛け
DBMS(データベースを管理するソフトウェア)と役割を取り違えさせる出題が定番。こちらはファイル1つを単位に置き場所と権限を扱うだけで、中身の項目を条件で絞り込む機能は持たない。パスの読み取りも頻出で、最上位からたどるのが絶対パス、いま開いているフォルダを起点にするのが相対パス、「..」は一つ上のフォルダを指す。
関連用語
出た過去問
出典:平成21年度 秋期 ITパスポート試験 問87(IPA)
木構造を採用したファイルシステムに関する記述のうち、適切なものはどれか。
正解:階層が異なれば同じ名称のディレクトリが作成できる。
要点:木構造では親が違えば同名のディレクトリを作成できる
木構造のファイルシステムでは、ディレクトリを入れ子にして階層を作り、ファイルやディレクトリは所属する階層の中で名前が一意であればよい。したがって階層(親ディレクトリ)が異なれば、同じ名称のディレクトリを別々に作ることができる。
出典:平成21年度 春期 ITパスポート試験 問57(IPA)
あるファイルシステムの一部が図のようなディレクトリ構造であるとき、*印のディレクトリ(カレントディレクトリ)D3から矢印が示すディレクトリD4の配下のファイルa…
正解:..¥D2¥D4¥a
要点:「..」は1階層上。相対指定は現在位置からの経路で考える
カレントディレクトリD3はルートD1の直下にあり、目的のD4はD1直下のD2の下にある。まず「..」で1階層上のD1へ移り、そこからD2、D4とたどってファイルaを指定すればよいので「..¥D2¥D4¥a」となる。指定が「.」や「..」で始まっているため、先頭にカレントディレクトリが補われることはない。
出典:平成22年度 秋期 ITパスポート試験 問67(IPA)
PCのファイルシステムの役割として、適切なものはどれか。
正解:アプリケーションプログラムが、ハードディスクやDVDなど記録媒体の違いを意識しなくてもファイルにアクセスできるように、統一したインタフェースを提供する。
要点:ファイルシステムは媒体の違いを隠して統一的に扱う
ファイルシステムは、記憶媒体上のデータをファイルとディレクトリという形で管理し、アプリケーションからは媒体の種類や物理的な記録位置を意識せず同じ手順で読み書きできるようにする。OSが提供するこの共通のインタフェースにより、プログラムは装置の違いに縛られずに済む。
出典:平成23年度 秋期 ITパスポート試験 問74(IPA)
階層型ディレクトリ構造のファイルシステムに関する用語と説明a〜dの組合せとして,適切なものはどれか。 a 階層の最上位にあるディレクトリを意味する。 b 階層の…
正解:カレントディレクトリ=c,絶対パス=b,ルートディレクトリ=a
要点:絶対パスはルート基点、相対パスはカレント基点
ルートディレクトリは階層構造の最上位にあるディレクトリ(a)、カレントディレクトリは今作業している位置のディレクトリ(c)である。絶対パスは最上位を基点として目的の位置までを示す表記(b)で、現在位置を基点とする表記(d)は相対パスである。したがってカレント=c、絶対パス=b、ルート=aの組合せが正しい。
出典:平成28年度 秋期 ITパスポート試験 問75(IPA)
図に示すような階層構造をもつファイルシステムにおいて,*印のディレクトリ(カレントディレクトリ)から"..¥..¥DIRB¥Fn.txt"で指定したときに参照さ…
正解:④のFn.txt
要点:「..」は1階層上、相対パスは現在位置から順にたどる
「..」は1階層上を意味するので、これを2回たどるとカレントディレクトリから2つ上のディレクトリに移動する。設問の階層ではルート直下のDIRBがその位置に当たる。そこからさらにDIRBへ下り、その中のFn.txtを参照するので、ルート-DIRB-DIRBの下にあるファイルが該当する。
出典・参考
公式シラバスの8 コンピュータシステム > 46. ファイルシステムに掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。