パッチとは?ぱっち
パッチとは、ソフトウェアに見つかった脆弱性や不具合を直すために、後から配布される修正プログラム。当てないと、公表済みの弱点をそのまま残すことになる。一方で適用によって既存の業務ソフトが動かなくなることもあるため、企業では事前の検証とバックアップを決めた手順で行う。
最終更新:2026-10-10
この語が出る過去問を解く →背景
ソフトウェアは規模が大きく、出荷前にすべての欠陥を取り切ることはできない。しかも脆弱性は公表されると攻撃側にも知れ渡り、公表から攻撃が始まるまでの時間は年々短くなっている。製品を作り直して配り直すのでは間に合わないので、直した部分だけを配って素早く塞ぐ形が現実解として定着した。
具体例
MicrosoftはWindowsの修正プログラムを毎月決まった曜日にまとめて配布しており、企業では情報システム部門が検証したうえで社内の端末へ一斉に適用する。「更新プログラムがあります」の通知は、この適用を促すもの。
試験での引っ掛け
塞げるのは既に知られた脆弱性だけで、修正が存在しない段階を突くゼロデイ攻撃は防げない。機能を追加するバージョンアップとも目的が違う。「適用しておけばどんな攻撃も防げる」型の選択肢は誤りになる。
関連用語
出た過去問
問題文で直接問われたものと、解説の中で触れられたものが含まれます。
出典:平成21年度 春期 ITパスポート試験 問60(IPA)解説で登場
次のような特徴をもつソフトウェアを何と呼ぶか。 (1) ブラウザなどのアプリケーションソフトウェアに組み込むことによって、アプリケーションソフトウェアの機能を拡…
正解:プラグイン
要点:プラグインは本体と独立に追加・削除できる機能拡張部品
プラグインは、ブラウザなどのアプリケーションに後から組み込んで機能を追加する部品で、本体とは独立して導入・更新・削除ができる。本体を作り直さずに機能を拡張できる点が特徴である。パッチは不具合修正用の差分プログラム、マクロは操作手順をまとめて自動実行させるもの、スクリプトは簡易的なプログラムを指す。
出典:平成22年度 秋期 ITパスポート試験 問40(IPA)
ソフトウェアベンダから提供されたセキュリティパッチの内容を確認し、自社システムに適用する場合の影響を評価した。この作業はシステムの運用管理業務のうちどれに該当す…
正解:変更管理
要点:変更管理は変更の影響を評価し可否を決める
変更管理は、システムへの変更要求について影響範囲やリスクを評価し、実施の可否と方法を決めて統制するプロセスである。パッチの内容確認と自社システムへの影響評価は、変更を実施してよいかを判断する作業なので変更管理に該当する。実際に本番環境へ展開する作業はリリース管理が担う。
出典:平成25年度 秋期 ITパスポート試験 問74(IPA)
ゼロデイ攻撃の説明として、適切なものはどれか。
正解:ソフトウェアに脆弱性が存在することが判明したとき、そのソフトウェアの修正プログラムがベンダから提供される前に、判明した脆弱性を利用して行われる攻撃
要点:ゼロデイ攻撃は修正プログラム提供前の空白期間を狙う
ゼロデイ攻撃は、脆弱性が明らかになってから修正プログラムが提供されるまでの、対策のない期間を狙って行われる攻撃である。利用者側に打つ手が乏しいため被害が広がりやすく、緩和策としては影響範囲の限定や監視の強化などが取られる。
出典:平成26年度 春期 ITパスポート試験 問82(IPA)
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。