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なりすましとは?なりすまし

なりすましとは、他人のIDとパスワードを不正に使ったり、実在する会社や上司を装ったりして、その本人であるかのようにふるまう行為をいう。ねらいは、本人にしか許されていない操作——送金、顧客名簿の閲覧、社内システムへのログイン、取引先への指示——を代わりに行うことである。業務で怖いのは、システムへの不正ログインだけでなく、取引先や自社の役員を装ったメールで振込先の変更を指示してくる手口で、受け取った側は正規の依頼と区別がつきにくい。防ぐ手立ては、パスワードだけに頼らず、スマートフォンへの確認コードなど2つ目の要素を足すこと(多要素認証)と、金銭や重要情報が動く依頼はメール以外の経路、たとえば登録済みの電話番号にかけ直して本人に確かめることである。

最終更新:2026-10-10

試験情報

ITパスポートの過去問では8回出題され、ほかに15問の解説で触れられています(2009年度〜2023年度)。

ITパスポートの頻出用語/テクノロジ系

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背景

業務のシステムは「正しいIDとパスワードで入ってきた人=本人」という前提で動いており、操作の権限もその前提の上に配られている。だから本人だと信じ込ませることさえできれば、システムを壊さなくても送金も名簿の持ち出しもできてしまう。攻撃側が狙うのが技術的な穴ではなく人の思い込みへ移ってきたのはこのためで、取引先を装ったメールでの振込先変更はその典型である。試験でこの語が問われるのは、対策の向きを「中身を隠す」ではなく「相手が本人かを確かめる」側に取れるかどうかが、実務での被害の分かれ目になるからである。

具体例

取引先の担当者を名乗るメールで「振込先の銀行口座が変わりました」と連絡が来る手口が実際に多く報告されており、支払い担当者が気づかず送金してしまう被害につながる。日ごろから振込先の変更は、メールの返信ではなく、契約書に記載された電話番号に自分からかけて確かめる、と社内ルールで決めておくのが有効な対策になる。

試験での引っ掛け

なりすましは「手口の名前」ではなく「他人になりきる行為そのもの」である点をまず押さえる。フィッシング(偽サイトへ誘導してIDとパスワードを入力させる)やソーシャルエンジニアリング(電話や会話で聞き出す)は、なりすますためにIDを手に入れる手段であって、なりすましと並ぶ別の脅威ではない。もう一つ、対策として「通信の暗号化」を選ぶのは誤り。暗号化は通信の中身を盗み見られないようにするものであって、正しいパスワードで入ってきた相手が本人かどうかは判定できない。効くのは本人確認を強める側の対策である。

関連用語

出た過去問

問題文で直接問われたものと、解説の中で触れられたものが含まれます。

解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。

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試験での特徴
  • 試験では8回出題(2009年度〜2023年度)
  • 分野:テクノロジ系
  • なりすましは「手口の名前」ではなく「他人になりきる行為そのもの」である点をまず押さえる。