PLC(電力線通信)とは?ぴーえるしー
PLC(電力線通信)とは、PLC(Power Line Communication:電力線通信)は、建物の電気の配線(電力線)に通信用の信号を重ねて流し、データ通信に使う技術。コンセントに「PLCアダプタ」を挿し、そこにLANケーブルでパソコンなどをつなぐと、壁の中の電気配線がLANケーブルの代わりになる。新たにケーブルを引かずに、部屋どうしをネットワークでつなげるのが利点。ip では、PLCアダプタの役割と、名前の似たPoEとの区別が問われる。
最終更新:2026-10-10
この語が出る過去問を解く →背景
家や事務所で別の部屋にネットワークを引くには、壁に穴を開けてLANケーブルを通すか、Wi-Fiに頼るしかなかった。Wi-Fiは壁や床で電波が弱まり、ケーブルの工事は手間と費用がかかる。どの部屋にも初めから通っている電気の配線を通信に使えれば、工事なしでつなげる、という発想から生まれた。
具体例
パナソニックが開発したHD-PLCという方式のPLCアダプタは、1階のルーター(家のネットワークをインターネットにつなぐ機器)の近くのコンセントと、2階の部屋のコンセントにそれぞれ挿すだけで、2階のパソコンやテレビを有線でネットワークにつなげる。鉄筋コンクリートの建物など、Wi-Fiの電波が届きにくい場所で使われる。日本では電波法で使い方が決められており、主に屋内で使う。
試験での引っ掛け
PLCは「電力線を通信に使う」技術、PoE(Power over Ethernet)は「LANケーブルで電力を送る」技術で、向きが逆。過去問ではこの取り違えが狙われる。また、同じ略語の「プロダクトライフサイクル(PLC)」(製品が売り出されてから売れなくなるまでの流れ)とは別物。工場の機械を動かす制御装置(プログラマブルロジックコントローラ)もPLCと呼ぶが、ip の過去問のPLCは電力線通信の意味で出る。
関連用語
出た過去問
問題文で直接問われたものと、解説の中で触れられたものが含まれます。
出典:平成23年度 秋期 ITパスポート試験 問58(IPA)解説で登場
ネットワークインタフェースカードの役割として,適切なものはどれか。
正解:PCやプリンタなどをLANに接続し,通信を行う。
要点:NICは機器をLANに接続して通信させる部品
NIC(ネットワークインタフェースカード)は、PCやプリンタなどの機器をLANに接続し、データの送受信を担う拡張部品である。MACアドレスを持ち、機器内部のデータを通信媒体上の信号に変換して送り出す役割を果たす。ISDN用の信号変換や電力線通信のアダプタ、名前解決の仕組みとは役割が異なる。
出典:平成25年度 秋期 ITパスポート試験 問84(IPA)
PLCアダプタの役割として、適切なものはどれか。
正解:屋内の電力配線を使ってLANを構築するときに、電力と通信用信号の重ね合わせや分離を行う。
要点:PLCは電力線に通信信号を重ねてLANを構築する技術
PLC(電力線通信)は、屋内の電力配線に通信用の信号を重ねて送ることでLANを構築する技術である。PLCアダプタは、送信側でデータ信号を電力線の波形に重ね合わせ、受信側でそれを取り出して分離する役割を担う。新たな配線をしなくてもコンセントを使ってネットワークを広げられる点が利点となる。
出典:令和2年度 10月試験 ITパスポート試験 問98(IPA)
IoTエリアネットワークの構築に当たり、①~③の通信規格の使用を検討している。これらの通信規格を有線と無線に分類したとき、無線ネットワークに分類されるものだけを…
正解:①, ③
BLEはBluetoothの低消費電力版、ZigBeeはセンサ機器向けの近距離無線規格で、いずれも無線ネットワークに分類される。一方PLCは屋内の電力線を通信路として使う有線の技術である。よって無線は①と③になる。
出典:令和5年度 秋期 ITパスポート試験 問87(IPA)
IoTエリアネットワークでも用いられ、電気を供給する電力線に高周波の通信用信号を乗せて伝送させることによって、電力線を伝送路としても使用する技術はどれか。
正解:PLC
要点:PLCは電力線に信号を重ねて通信する技術
PLCは電力線通信のことで、既設の電力線に高周波の信号を重ねて流し、電力の供給と同時にデータ伝送も行う技術です。新たに通信用の配線を敷かずに済むため、屋内のネットワーク構築などに利用されます。
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。