IoTエリアネットワークとは?あいおーてぃーえりあねっとわーく
IoTエリアネットワークとは、センサや家電などのIoT機器と、それらを束ねる中継装置(ゲートウェイ)との間をつなぐ、狭い範囲のネットワーク。工場・住宅・店舗といった現場の内側で機器の情報を集め、まとめてインターネット側のサーバへ渡す役割を担う。近距離・低速・低消費電力の通信方式が使われ、遠距離を受け持つ広域のネットワークとは区別して問われる。
最終更新:2026-10-10
この語が出る過去問を解く →背景
電池で何年も動き続ける必要があるセンサを、1台ずつ携帯電話の回線につなぐと、電池も通信費も持たない。現場では数十から数千の機器が狭い範囲に集まるため、まず近距離の通信で中継装置へ集約し、そこから先だけを広域の回線に載せる二段構えが合理的になる。通信距離・速度・消費電力のうち何を優先して方式を選ぶか、という判断がここから生まれる。
具体例
パナソニックのHEMS(家庭のエネルギー管理システム)では、エアコンや給湯器が宅内の無線でコントローラにつながり、インターネットへ出るのはコントローラだけである。工場でも、BLE(Bluetooth Low Energy)で温度センサの値を近くの中継装置へ集める構成が使われる。
試験での引っ掛け
IoTエリアネットワークは現場の内側の近距離通信を指し、遠く離れた機器と少ない電力で結ぶLPWAとは受け持つ範囲が違う。またエッジコンピューティングは「どこで計算するか」の話であって、ネットワークの区分とは別の観点である。方式の選択は速度だけでなく距離と消費電力を含めて問われる。
関連用語
出た過去問
出典:令和2年度 10月試験 ITパスポート試験 問98(IPA)
IoTエリアネットワークの構築に当たり、①~③の通信規格の使用を検討している。これらの通信規格を有線と無線に分類したとき、無線ネットワークに分類されるものだけを…
正解:①, ③
BLEはBluetoothの低消費電力版、ZigBeeはセンサ機器向けの近距離無線規格で、いずれも無線ネットワークに分類される。一方PLCは屋内の電力線を通信路として使う有線の技術である。よって無線は①と③になる。
出典:令和4年度 秋期 ITパスポート試験 問92(IPA)
IoTエリアネットワークの通信などに利用されるBLEは,Bluetooth4.0で追加された仕様である。BLEに関する記述のうち,適切なものはどれか。
正解:一般的なボタン電池で,半年から数年間の連続動作が可能なほどに低消費電力である。
要点:BLEはボタン電池で長期動作できる低消費電力の通信方式
BLEはBluetooth 4.0で追加された低消費電力向けの通信方式です。データ量の少ないやり取りに絞って電力を抑えており、ボタン電池1個で数か月から数年動かせるため、電池交換が難しいセンサ機器などに使われます。
出典:令和5年度 秋期 ITパスポート試験 問87(IPA)
IoTエリアネットワークでも用いられ、電気を供給する電力線に高周波の通信用信号を乗せて伝送させることによって、電力線を伝送路としても使用する技術はどれか。
正解:PLC
要点:PLCは電力線に信号を重ねて通信する技術
PLCは電力線通信のことで、既設の電力線に高周波の信号を重ねて流し、電力の供給と同時にデータ伝送も行う技術です。新たに通信用の配線を敷かずに済むため、屋内のネットワーク構築などに利用されます。
出典:令和6年度 秋期 ITパスポート試験 問84(IPA)
IoTエリアネットワークでも利用され、IoTデバイスからの無線通信をほかのIoTデバイスが中継することを繰り返し、リレー方式で通信をすることによって、広範囲の通…
正解:マルチホップ
要点:マルチホップは機器同士の中継で通信範囲を広げる
マルチホップは、電波の届く範囲にある機器同士が受け取った通信を次々と中継し、バケツリレーのようにデータを届ける方式です。1台あたりの送信出力が小さくても、機器を経由することで広い範囲をカバーでき、多数のIoT機器を配置するエリアネットワークに適します。
出典・参考
公式シラバスの9 技術要素 > 58. ネットワーク方式 > (3) IoT ネットワークの構成要素に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。