ISOとは?あいえすおー
略語の意味
ISO=International Organization for Standardization
製品や仕組みについて、世界共通の決まり(国際規格)を作る国際的な団体(日本語では国際標準化機構)
- International
- 国際的な
- Organization
- 団体・機構
- Standardization
- 標準化(共通の決まりにそろえること)
ISO(International Organization for Standardization:国際標準化機構。International=国際的な、Organization=機構、Standardization=標準化)は、工業製品や仕組みの国際規格を定める民間の国際機関で、本部はスイスのジュネーブにある。各国の代表機関が参加し、日本からは日本産業標準調査会(JISC)が加盟している。ITパスポートでは、ISOが定めたマネジメントシステムの規格番号と中身の組合せ(ISO 9001=品質、ISO 14001=環境、ISO/IEC 27001=情報セキュリティ)と、IEC・JISなど他の標準化団体との区別が問われる。
最終更新:2026-10-10
この語が出る過去問を解く →背景
規格がそろっていないと、国ごと会社ごとに部品の寸法や書類の大きさが違い、輸出入のたびに作り直しが必要になる。品質管理の進め方も会社によってばらばらだと、取引先は「この会社に任せて大丈夫か」を毎回一から確かめなければならない。そこで第二次世界大戦後の1947年に、国をまたいで共通の規格を決める場としてISOが発足した。規格に合っていれば、相手の国や会社を問わず同じ前提で取引できる。
具体例
コピー用紙のA4(210mm×297mm)は、ISO 216という国際規格で決められた紙の大きさで、日本のJISにも取り入れられている。また、会社のWebサイトや名刺に「ISO 9001認証取得」と書かれていることがあり、これは品質を管理する仕組みが規格に合っていると、外部の審査機関に認められたという意味である。情報セキュリティの仕組み(ISMS)の認証はISO/IEC 27001が基準になる。
試験での引っ掛け
規格番号と中身の取り違えが定番。ISO 9001は品質、ISO 14001は環境、ISO/IEC 27001は情報セキュリティ、ISO 26000は企業の社会的責任(認証を目的としない手引き)。また、電気・電子の分野はIEC(国際電気標準会議)が担当し、情報技術の規格はISOとIECが共同で作るので「ISO/IEC」と並べて書く。JIS(日本産業規格)は日本の国内規格で、ISOそのものではない。ISOの規格に従うかどうかは企業の任意で、法律で義務付けられているわけではない。
関連用語
出た過去問
問題文で直接問われたものと、解説の中で触れられたものが含まれます。
出典:平成26年度 秋期 ITパスポート試験 問3(IPA)解説で登場
品質に関するマネジメントシステムの規格はどれか。
正解:JIS Q 9001
要点:品質は9001、環境14001、個人情報15001、情報セキュリティ27001
JISのマネジメントシステム規格は分野ごとに番号が分かれている。品質マネジメントシステムはISO 9001に対応するJIS Q 9001であり、製品やサービスの品質を継続的に改善する仕組みの要求事項を定めている。他の番号は環境・個人情報保護・情報セキュリティといった別分野の規格である。
出典:平成27年度 春期 ITパスポート試験 問14(IPA)
日本工業規格(JIS)に関する説明のうち、適切なものはどれか。
正解:ISOなど、国際的な規格との整合性に配慮した規格である。
要点:JISは国際規格との整合に配慮した任意の国家規格
JIS(日本工業規格。現在の名称は日本産業規格)は、鉱工業品などについて国が定める国家規格で、ISOやIECといった国際規格との整合性に配慮して制定・改正される。規格はあくまで任意の標準であり、適合しない製品の製造や販売が一律に禁じられるわけではない。民間団体の標準を寄せ集めたものでもなく、食品・医薬品の安全基準は別の法令が扱う。
出典:平成28年度 春期 ITパスポート試験 問16(IPA)
企業がISO 9001を導入することによって期待できるメリットのうち、適切なものはどれか。
正解:品質管理に関する業務運営が標準化され、管理の質や効率が向上する。
要点:ISO 9001は品質マネジメントの規格。業務運営を標準化する
ISO 9001は品質マネジメントシステムの国際規格で、顧客要求を満たす製品やサービスを安定して提供するための業務の進め方を定め、継続的に改善していく仕組みを求める。導入すると業務運営の手順が標準化され、管理の質と効率の向上が期待できる。貿易手続や技術仕様の標準化、情報セキュリティの管理は、それぞれ別の枠組みや規格が扱う領域である。
出典:平成29年度 秋期 ITパスポート試験 問10(IPA)
ISOが定めた環境マネジメントシステムの国際規格はどれか。
正解:ISO 14000
要点:ISO14000は環境、9000は品質、27000は情報セキュリティ
ISOのマネジメントシステム規格は分野ごとに番号が割り当てられており、環境マネジメントシステム(EMS)はISO 14000シリーズが該当する。組織が環境負荷を継続的に低減する仕組みを構築・運用するための要求事項を定めている。番号と対象分野の対応を覚えておくことが要点である。
出典:平成30年度 秋期 ITパスポート試験 問14(IPA)
ISO(国際標準化機構)によって規格化されているものはどれか。
正解:情報セキュリティマネジメントシステム
要点:ISMSはISO/IEC 27001として国際規格化されている
ISOは工業製品から管理の仕組みまで幅広い国際規格を定めており、マネジメントシステム規格としては品質、環境、情報セキュリティなどが代表的である。情報セキュリティに関するものはISO/IEC 27001として規格化され、国内ではJIS Q 27001として対応している。他の選択肢は業務上の考え方や製品カテゴリの呼び名であって、同種の国際規格として整備されているわけではない。
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。