売上高営業利益率とは?うりあげだかえいぎょうりえきりつ
売上高営業利益率とは、営業利益を売上高で割った割合で、本業でどれだけ効率よく稼げているかを示す指標。式は「売上高営業利益率=営業利益÷売上高×100(%)」。営業利益は、売上高から商品の仕入れや製造にかかった売上原価を引き、さらに広告費・人件費・家賃などの販売費及び一般管理費(販管費)を引いた残りで、本業のもうけにあたる。
最終更新:2026-10-10
この語が出る過去問を解く →背景
利益の金額だけを比べると、売上が大きい会社ほど有利に見えてしまい、稼ぎ方の上手さが分からない。売上高で割って割合にすれば、規模の違う会社どうしでも「売上100円あたり本業でいくら残るか」をそろえて比べられる。収益性(稼ぐ力)を測る基本の物差しとして、損益計算書の数字から計算させる形で問われる。
具体例
売上高1,200億円、営業利益180億円の会社なら、180÷1,200=0.15で営業利益率は15%。センサーなどを作るキーエンスは、営業利益率が50%前後と製造業の中でも際立って高い会社として知られ、売上100円のうち約50円が本業の利益として残る計算になる。
試験での引っ掛け
営業利益と、そこから利息の受け払いなどを足し引きした経常利益、さらに税金などを引いた当期純利益の取り違えが定番。問題文の表から「営業利益」の行を選んで割ること。また、資本をどれだけ効率よく使っているかを見るのは総資本回転率(売上高÷総資本。総資本は、借りたお金と株主が出したお金を合わせた、会社が事業に使っているお金の総額)などで、売上高営業利益率は資本の効率を直接は表さない。
関連用語
出た過去問
出典:平成22年度 春期 ITパスポート試験 問2(IPA)
A社,B社の売上高及び営業利益のグラフの説明として、適切なものはどれか。
正解:A社はB社より売上高の伸び率が低いが、2008年の売上高営業利益率は高い。
要点:伸び率は年ごとの倍率、利益率は営業利益÷売上高で比べる
売上高の伸び率は2006年から2008年でA社が1,000→1,200の1.2倍、B社が600→1,200の2倍なので、A社のほうが低い。一方2008年の売上高営業利益率はA社が500÷1,200で約42%、B社が420÷1,200で35%となり、A社のほうが高い。よって「伸び率は低いが利益率は高い」という組合せが当てはまる。
出典:平成29年度 秋期 ITパスポート試験 問20(IPA)
売上高営業利益率が最も高い会社はどれか。
正解:A社
要点:売上高営業利益率=営業利益÷売上高
売上高営業利益率は営業利益を売上高で割って求める。表の値で計算すると、A社は30÷100=30%、B社は50÷200=25%、C社は0÷100=0%、D社は40÷400=10%となる。したがってA社が最も高い。
出典:平成29年度 春期 ITパスポート試験 問21(IPA)
財務諸表から求められる総資産営業利益率は何%か。
正解:30
要点:総資産営業利益率=営業利益÷総資産。営業利益は粗利-販管費
総資産営業利益率は営業利益を総資産で割った比率である。損益計算書では売上高から売上原価を引いて売上総利益1,000百万円、そこから販売費・一般管理費700百万円を引いて営業利益は300百万円と求まる。総資産は1,000百万円なので、300÷1,000=30%となる。
出典:平成30年度 秋期 ITパスポート試験 問19(IPA)
複数の店舗をもつ小売業A社の業績推移を示す表から読み取れるものはどれか。
正解:1店舗当たりの売上高は増加し、営業利益率も増加している。
要点:総額が減っても1店舗当たり効率と利益率は改善しうる
1店舗当たり売上高は6,000÷300=20億円、5,500÷250=22億円、5,000÷200=25億円と年々増えている。営業利益率は600÷6,000=10%、1,000÷5,500=約18%、1,200÷5,000=24%で、こちらも上昇している。売上高の総額は減っているが、不採算店の整理などで1店舗当たりの効率と収益性は改善していると読み取れる。
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。