当期純利益とは?とうきじゅんりえき
当期純利益とは、損益計算書で最後に計算される利益で、その期(ふつう1年間)の活動の結果、税金まで払ったあとに会社に残るもうけ。売上高から順に、売上原価を引いて売上総利益、販売費及び一般管理費を引いて営業利益、受取利息などを足し支払利息などを引いて経常利益、臨時の損益(特別損益)を足し引きして税引前当期純利益、そこから法人税等を引いて当期純利益になる。株主のお金がどれだけ利益を生んだかを見るROE(自己資本利益率)は、当期純利益÷自己資本で求める。
最終更新:2026-10-10
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もうけを最後の1つの数字だけで示すと、本業が好調なのか、土地を売ったなど一度きりの利益なのかが見分けられない。そこで損益計算書は利益を段階に分け、どこで利益が生まれ、どこで減ったかを追えるようにしている。
具体例
売上高1億円、売上原価6,000万円、販売費及び一般管理費3,000万円の会社なら営業利益は1,000万円。借入金の支払利息100万円を引いて経常利益900万円、工場の土地の売却益100万円を足して税引前当期純利益1,000万円、法人税等300万円を引くと当期純利益は700万円になる。
試験での引っ掛け
どの段階で何を引くかが問われる。支払利息は本業の費用ではないので営業利益では引かず、経常利益の段階で引く。固定資産の売却損益のような臨時のものは特別損益で、経常利益の後。法人税等は税引前当期純利益から引く。「営業利益に営業外損益を足し引きしたもの」は経常利益で、当期純利益ではない。
関連用語
出た過去問
問題文で直接問われたものと、解説の中で触れられたものが含まれます。
出典:平成22年度 秋期 ITパスポート試験 問19(IPA)解説で登場
損益計算書に記載されるA〜Eの五つの利益のうち、Cに当てはまるものはどれか。
正解:経常利益
要点:経常利益=営業利益+営業外収益−営業外費用
損益計算書は上から順に、売上高−売上原価=売上総利益、そこから販売費及び一般管理費を引いて営業利益、営業外収益を足し営業外費用を引いて経常利益、特別損益を加減して税引前当期純利益、法人税等を引いて当期純利益となる。Cは営業利益に営業外損益を加減した段階(15+3−7=11)なので経常利益である。
出典:平成23年度 秋期 ITパスポート試験 問9(IPA)解説で登場
損益計算書の営業利益の算出に関係する費用はどれか。
正解:広告宣伝費
要点:営業利益=売上総利益-販売費及び一般管理費
営業利益は、売上高から売上原価を引いた売上総利益から、さらに販売費及び一般管理費を差し引いて求める。すなわち本業の営業活動に伴う費用だけが対象で、広告宣伝費は販売費に含まれるため営業利益の算出に関係する。利息のような財務活動に伴う費用は営業外費用、固定資産売却損は特別損失、法人税は税引前当期純利益から控除されるもので、いずれも営業利益より下の段階に現れる。
出典:平成25年度 秋期 ITパスポート試験 問3(IPA)解説で登場
ROE(Return On Equity)を説明したものはどれか。
正解:自己資本に対して、どれだけの利益を生み出したかを表す指標
要点:ROEは自己資本に対する利益率。株主目線の収益性指標
ROE(自己資本利益率)は、当期純利益を自己資本で割った比率で、株主が出したお金がどれだけ効率よく利益を生んだかを示す。分母が自己資本に限られる点が、負債も含めた総資産を分母とするROAとの違いである。
出典:平成25年度 秋期 ITパスポート試験 問6(IPA)
当期純利益を求める計算式はどれか。
正解:(経常利益)+(特別利益)-(特別損失)-(法人税、住民税及び事業税)
要点:当期純利益=経常利益±特別損益-法人税等
損益計算書は段階的に利益を計算する。売上高から売上原価を引いて売上総利益、そこから販売費及び一般管理費を引いて営業利益、営業外の収益・費用を加減して経常利益となる。当期純利益は、経常利益に特別利益・特別損失を加減した税引前当期純利益から、法人税等を差し引いて求める。
出典:平成25年度 春期 ITパスポート試験 問2(IPA)解説で登場
ROE(Return on Equity)を説明したものはどれか。
正解:自己資本に対する収益性を表した指標
要点:ROEは当期純利益÷自己資本で測る株主資本の収益性
ROE(自己資本利益率)は、当期純利益を自己資本で割って求める指標で、株主が出したお金をどれだけ効率よく利益に変えたかを示す。分母が自己資本であることから、収益性のうち特に株主資本の運用効率を測る尺度と位置づけられる。
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。