販売費及び一般管理費とは?はんばいひおよびいっぱんかんりひ
販売費及び一般管理費とは、損益計算書で、売上総利益から差し引かれる費用。商品を作る・仕入れるのにかかった費用(売上原価)以外の、売るための費用と会社を動かすための費用が入る。広告宣伝費、営業担当の給料、店舗や本社の家賃、水道光熱費などが該当し、略して「販管費」と呼ぶ。売上総利益から販売費及び一般管理費を引いた段階が営業利益になる。
最終更新:2026-10-10
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費用をひとまとめに示すと、「作るのにお金がかかっているのか、売るのにお金がかかっているのか」が読めず、打つ手を決められない。商品そのものにかかった原価と、売る・運営するためにかかった費用とを分けて並べることで、本業のもうけがどの段階で削られているのかが分かるようにした。
具体例
ニトリのように商品の企画から物流・販売までを自社で担う企業は、売上原価を抑えられる一方、多数の店舗の家賃と人件費が販管費に積み上がる。ネット広告に多額を投じる企業では広告宣伝費が販管費を押し上げ、売上総利益は出ているのに営業利益は赤字、ということが起こる。
試験での引っ掛け
売上原価との振り分けが最頻出で、商品の仕入代や製造にかかった費用は売上原価、営業担当の給料や広告費は販管費である。また借入金の支払利息や為替差損は本業以外の費用なので営業外費用にあたり、販管費には含まない。販管費を引いた段階は営業利益であって、経常利益でも当期純利益でもない点も問われる。
関連用語
出た過去問
出典:平成22年度 秋期 ITパスポート試験 問19(IPA)解説で登場
損益計算書に記載されるA〜Eの五つの利益のうち、Cに当てはまるものはどれか。
正解:経常利益
要点:経常利益=営業利益+営業外収益−営業外費用
損益計算書は上から順に、売上高−売上原価=売上総利益、そこから販売費及び一般管理費を引いて営業利益、営業外収益を足し営業外費用を引いて経常利益、特別損益を加減して税引前当期純利益、法人税等を引いて当期純利益となる。Cは営業利益に営業外損益を加減した段階(15+3−7=11)なので経常利益である。
出典:平成22年度 秋期 ITパスポート試験 問26(IPA)解説で登場
A社は製品Bの製造及び販売を行っている。このとき、製品Bの総原価を計算する方法のうち、適切なものはどれか。ここで、総原価は製品Bの販売までに要したすべての原価を…
正解:製品Bの製造原価+製品Bの営業費
要点:総原価=製造原価+営業費(販売費及び一般管理費)
原価計算では、製造にかかった費用が製造原価、販売や一般管理にかかった費用が営業費(販売費及び一般管理費)であり、総原価はこの二つの合計になる。総原価は費用の合計であって、売上高から何かを差し引いて求めるものではない点に注意する。
出典:平成22年度 春期 ITパスポート試験 問5(IPA)解説で登場
次の損益計算書から求められる営業利益は何百万円か。
正解:500
要点:営業利益=売上高-売上原価-販売費及び一般管理費
営業利益は売上高から売上原価を引いた売上総利益から、さらに販売費及び一般管理費を差し引いて求める。7,500-6,000=1,500が売上総利益で、そこから1,000を引くと500になる。営業外収益・費用や特別損益、法人税等は営業利益より下の段階で加減するため、この計算には含めない。
出典:平成23年度 秋期 ITパスポート試験 問9(IPA)解説で登場
損益計算書の営業利益の算出に関係する費用はどれか。
正解:広告宣伝費
要点:営業利益=売上総利益-販売費及び一般管理費
営業利益は、売上高から売上原価を引いた売上総利益から、さらに販売費及び一般管理費を差し引いて求める。すなわち本業の営業活動に伴う費用だけが対象で、広告宣伝費は販売費に含まれるため営業利益の算出に関係する。利息のような財務活動に伴う費用は営業外費用、固定資産売却損は特別損失、法人税は税引前当期純利益から控除されるもので、いずれも営業利益より下の段階に現れる。
出典:平成25年度 秋期 ITパスポート試験 問6(IPA)解説で登場
当期純利益を求める計算式はどれか。
正解:(経常利益)+(特別利益)-(特別損失)-(法人税、住民税及び事業税)
要点:当期純利益=経常利益±特別損益-法人税等
損益計算書は段階的に利益を計算する。売上高から売上原価を引いて売上総利益、そこから販売費及び一般管理費を引いて営業利益、営業外の収益・費用を加減して経常利益となる。当期純利益は、経常利益に特別利益・特別損失を加減した税引前当期純利益から、法人税等を差し引いて求める。
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。