和集合とは?わしゅうごう
和集合とは、2つの集まり(集合)のうち、少なくとも一方に含まれるものをすべて集めた集合。集合Aと集合Bの和集合は記号「A∪B」で表し、「AまたはB」に当たる。両方に含まれるものも1回だけ数える点が要点で、両方に共通するものだけを集める積集合(A∩B、「AかつB」)と対になる。
最終更新:2026-10-10
この語が出る過去問を解く →背景
顧客名簿を組み合わせたり、アンケートの回答者を数えたりするとき、条件を言葉だけで扱うと「または」と「かつ」の取り違えや、同じ人の二重計上が起きやすい。集まりを円で描いて重なりを見える形にし、記号で書き分ければ、何を数えているかがはっきりする。Web検索の条件指定(OR検索)も同じ考え方である。
具体例
あるネット通販の顧客のうち、楽天市場で買った人が77人、Amazonで買った人が87人、両方で買った人が38人いたとする。「どちらか一方または両方で買った人」(和集合)は、77+87-38=126人。単純に足した164人では、両方で買った38人を2回数えてしまう。
試験での引っ掛け
「和」という名前から単純な足し算と思い込むのが最大の誤り。重なっている部分を1回分引かないと人数が多くなりすぎる。記号も取り違えやすく、∪(上が開いて下が丸い、Uの字の形)が和集合=「または」、∩(上が丸い形)が積集合=「かつ」である。過去問では表の行を組み合わせる形でも問われ、和集合では両方の表にある行を重複して残さない。
関連用語
出た過去問
問題文で直接問われたものと、解説の中で触れられたものが含まれます。
出典:平成22年度 春期 ITパスポート試験 問69(IPA)
二つの集合AとBについて、常に成立する関係を記述したものはどれか。ここで、(X∩Y)は、XとYの共通部分(積集合)、(X∪Y)は、X又はYの少なくとも一方に属す…
正解:(A∩B)は、Aの部分集合である。
要点:A∩BはAの部分集合、A∪BはAを含む集合になる
積集合A∩Bは、AとBの両方に属する要素だけを集めたものなので、その要素はすべてAにも属する。よってA∩BはAの部分集合になり、これは集合の中身によらず常に成り立つ。一方、和集合A∪BはAより大きくなり得るため、Aや積集合の部分集合になるとは限らない。
出典:平成27年度 秋期 ITパスポート試験 問87(IPA)解説で登場
中問A(問85の続き):図1のアンケート集計表で評価平均が低い質問項目であった店舗及び案内・パンフレットの,いずれか一方又は両方に,やや不満又は不満と回答した顧…
正解:126
要点:いずれか一方または両方は和集合。重複は1回だけ数える
店舗に不満または やや不満と答えたのは6+71=77人、案内・パンフレットでは12+75=87人である。両方に該当する38人は二重に数えられているので、和集合は77+87-38=126人となる。「いずれか一方または両方」は和集合であり、重複分を1回だけ数える点が要点になる。
出典:平成27年度 春期 ITパスポート試験 問62(IPA)
二つの集合AとBについて、常に成立する関係を記述したものはどれか。ここで、(X∩Y)は、XとYの両方に属する部分(積集合)、(X∪Y)は、X又はYの少なくとも一…
正解:(A∩B)は、(A∪B)の部分集合である。
要点:積集合A∩Bは常に和集合A∪Bの部分集合
積集合A∩Bは、AとBの両方に属する要素だけを集めたものなので、その要素はいずれもAまたはBの少なくとも一方に属している。したがってA∩Bは必ずA∪Bに含まれ、部分集合となる。逆にA∪BがAに含まれるとは限らず、また積集合が「Aでない集合」に含まれることもない。ベン図で重なり部分と全体を思い浮かべると確実である。
出典:平成27年度 春期 ITパスポート試験 問98(IPA)解説で登場
〔中問D・テクノロジ〕性能、価格、デザインを重視する人の集合を、それぞれ、集合“性能”、集合“価格”、集合“デザイン”として、図2のベン図で表す。次の命令の条件…
正解:C, D, F
要点:orは和集合、andは共通部分。ベン図で重なりを確かめる
この条件は、性能または価格の少なくとも一方を重視し、かつデザインも重視する人を表す。ベン図では、まずデザインの円の内側に限定したうえで、性能または価格の円と重なっている部分を選べばよい。すなわち性能とデザインの重なり、3つすべての重なり、価格とデザインの重なりの3領域が該当し、デザインだけの領域は含まれない。
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。