所得控除とは?しょとくこうじょ
所得控除とは、納税者それぞれの家庭事情や支出の実情に配慮して、税率をかける前の所得から差し引く控除。全部で15種類あり、扶養や配偶者に関する「人的控除」と、保険料や医療費など支出に関する「物的控除」に分かれる。
FP3級を最短で暗記・合格する →所得控除の具体例は?
同じ年収500万円でも、独身の人と、専業主婦の妻と大学生の子を扶養する人では所得控除の合計が100万円以上違う。その結果、納める所得税額も大きく変わる。家族構成が税額に効いてくる入口がここ。
所得控除は試験でどう引っ掛けられる?
年末調整で処理できる控除(生命保険料控除、扶養控除など)と、確定申告が必要な控除(医療費控除、雑損控除、寄附金控除)の区別が頻出。この3つは「年末調整では処理できない」と覚える。
所得控除と関連する用語は?
所得控除が出た過去問は?
問題文で直接問われたものと、解説の中で触れられたものが含まれます。
出典:令和6年度 3級FP技能検定(ファイナンシャル・プランニング)試験 問47(IPA)
所得税において、( )は、所得控除に該当する。
正解:雑損控除
要点:雑損は所得控除、配当・住宅ローンは税額控除
控除には2種類あります。所得控除は税率をかける前の所得から差し引くもので、医療費控除・生命保険料控除・扶養控除などが該当し、雑損控除もここに入ります。雑損控除は災害・盗難・横領によって生活用の資産に損害を受けたときの控除です。一方の税額控除は、計算した税額から直接差し引くもので、配当控除と住宅借入金等特別控除(住宅ローン控除)が代表例。この2つは税額控除側だと覚えておくと、この形の問題は一瞬で解けます。
出典:令和7年度 3級FP技能検定(ファイナンシャル・プランニング)試験 問4(IPA)解説で登場
国民年金の第3号被保険者は、確定拠出年金の個人型年金に加入することができる。
正解:正しい(〇)
要点:専業主婦(夫)でもiDeCoに加入できる
正解は〇。第3号被保険者(会社員などに扶養されている配偶者)もiDeCo(個人型確定拠出年金)に加入できます。iDeCoは自営業者専用の制度ではなく、公的年金の被保険者であれば原則だれでも入れます。掛金は全額が所得控除になりますが、扶養内で収入が少なく所得税を払っていない人は、その節税効果は出ません。それでも運用益が非課税になるメリットは受けられます。
出典:令和7年度 3級FP技能検定(ファイナンシャル・プランニング)試験 問5(IPA)解説で登場
小規模企業共済の掛金月額は、1,000円から7万円までの範囲内で500円単位で選択することができる。
正解:正しい(〇)
要点:掛金は月1,000円〜7万円、500円単位で全額所得控除
正解は〇。小規模企業共済は、個人事業主や小さな会社の役員が「自分の退職金」を積み立てる制度です。掛金は月額1,000円から7万円まで、500円きざみで自由に決められ、後から増額・減額もできます。払った掛金は全額が「小規模企業共済等掛金控除」として所得から差し引けるため、節税しながら退職金を用意できるのが最大の利点です。iDeCoと同じ控除枠を使う点も押さえます。
出典:令和7年度 3級FP技能検定(ファイナンシャル・プランニング)試験 問17(IPA)解説で登場
所得税において、その年中の給与等の収入金額が103万円以下である場合、給与所得の金額は0(ゼロ)となる。
正解:誤り(×)
要点:収入103万円なら給与所得は48万円(0ではない)
正解は×。給与収入が103万円のとき、給与所得控除は55万円なので、給与所得は103万円-55万円=48万円となり、0にはなりません(2024年4月1日現在の法令)。いわゆる「103万円の壁」で所得税がかからないのは、この48万円が基礎控除48万円と同額で、差し引くと課税所得が0になるためです。給与所得そのものが0になるのは、収入が55万円以下のときです。
出典:令和8年度 3級FP技能検定(ファイナンシャル・プランニング)試験 問4(IPA)解説で登場
確定拠出年金の個人型年金の老齢給付金は、年金として受け取る代わりに、一時金として一括で受け取ることができる。
正解:正しい(〇)
要点:iDeCoは一時金・年金・併用から選べる
〇。iDeCo(個人型確定拠出年金)で積み立てたお金は原則60歳以降に受け取りますが、受け取り方は「年金として分割」「一時金として一括」「両方の併用」から選べます。一時金なら退職所得控除、年金なら公的年金等控除が使え、どちらにも税の優遇があります。会社の退職金が多い人は年金受取、少ない人は一時金受取が有利になりやすいなど、受け取り方しだいで手取りが変わるのがiDeCoの特徴です。自分の状況に合わせて選べる点を押さえておきます。
出典・参考
最終更新:2026-08-30/解説は資格暗記が独自に作成しています。 過去問の出典は各問題に記載のとおりです。