建築基準法とは?けんちくきじゅんほう
建築基準法とは、建物の安全・衛生・都市環境を守るための最低基準を定めた法律。単体規定(構造・防火・採光など建物そのもののルール)と、集団規定(接道義務・建蔽率・容積率・高さ制限など、街並みのためのルール)に分かれる。集団規定は原則として都市計画区域内に適用される。
FP3級を最短で暗記・合格する →建築基準法の具体例は?
実家を建て替えようとしたら、昔は問題なかった敷地が現在の接道義務を満たしておらず、そのままでは新築できない(再建築不可)と判明した、というケースがある。土地を買う前に「建て替えができる土地か」を必ず確認する、というのが実務上の要点になる。
建築基準法は試験でどう引っ掛けられる?
集団規定は都市計画区域・準都市計画区域内が原則の適用範囲で、全国どこでも適用されるわけではない。単体規定との違いを問う出題がある。また、法改正前から建っていて今の基準に合わない建物(既存不適格)は、直ちに違法にはならない。
建築基準法と関連する用語は?
建築基準法が出た過去問は?
問題文で直接問われたものと、解説の中で触れられたものが含まれます。
出典:令和6年度 3級FP技能検定(ファイナンシャル・プランニング)試験 問52(IPA)
建築基準法によれば、都市計画区域および準都市計画区域内にある建築物の敷地は、原則として、幅員( ① )以上の道路に( ② )以上接していなければならない。
正解:① 4m ② 2m
要点:接道義務は幅員4m以上に2m以上接する
建築基準法の接道義務です。都市計画区域・準都市計画区域内では、建築物の敷地は原則として幅員4m以上の道路に2m以上接していなければなりません。火事のときに消防車が入り、住人が避難できるようにするためのルールです。接していない土地は建て替えができない(再建築不可)となり、資産価値が大きく下がります。なお幅員4m未満でも一定の道は2項道路として扱われ、道路の中心線から2m下がった線を敷地境界とみなすセットバックが必要になります。
出典:令和6年度 3級FP技能検定(ファイナンシャル・プランニング)試験 問9(IPA)
建築基準法に従い、下記<資料>の土地に建築物を建築する場合の延べ面積(床面積の合計)の最高限度として、正しいものはどれか。なお、記載のない事項については一切考慮…
正解:1,620m2
要点:幅員12m未満は道路幅員×法定乗数と比べて低い方
延べ面積の最高限度=敷地面積×容積率です。ここで注意するのが、前面道路の幅員が12m未満のときは「指定容積率」と「前面道路の幅員×法定乗数」を比べて、小さい方を使うというルール。この土地は幅員6mの市道に接しているので、6m×6/10=3.6=360%。指定容積率400%より小さいので360%を採用します。したがって450㎡×360%=1,620㎡が答えで、選択肢2が正解です。建蔽率60%は1階部分など建築面積の上限を決めるもので、延べ面積の計算には使いません。
出典:令和7年度 3級FP技能検定(ファイナンシャル・プランニング)試験 問9(IPA)解説で登場
下記<資料>の甲土地の建築面積の最高限度を算出する基礎となる敷地面積として、正しいものはどれか。なお、記載のない事項については一切考慮しないこととする。
正解:171㎡
要点:2項道路は中心線から2mまで後退し算入不可
幅員4m未満の道路(建築基準法42条2項道路)に接する敷地は、道路の中心線から水平距離2mまで後退(セットバック)する必要があり、後退部分は敷地面積に算入できません。本問は幅員3mで、道路の中心線は現況道路の中心にあり、向かい側の乙土地も後退します。したがって甲土地の後退幅は、中心線から2m−現況の半分1.5m=0.5mです。甲土地は間口18m・奥行10mなので、後退後の敷地面積は18m×(10m−0.5m)=18×9.5=171㎡。よって3が正解です。
出典:令和8年度 3級FP技能検定(ファイナンシャル・プランニング)試験 問9(IPA)
建築基準法に従い、下記<資料>の土地に建築物を建築する場合、その土地に対する建築物の建築面積の最高限度として、正しいものはどれか。なお、記載のない事項については…
正解:240m2
要点:建築面積は建蔽率、延べ面積は容積率で求める
建築面積の最高限度=敷地面積×建蔽率。この土地は300平方メートル、指定建蔽率80%なので、300×0.8=240平方メートル。特定行政庁が指定する角地や、防火地域内の耐火建築物といった緩和の記載はないので、80%のまま計算する。資料の指定容積率400%や前面道路の法定乗数6/10は、延べ面積(各階の床面積の合計)の限度を求めるための数字で、建築面積を問うこの設問では使わない。
出典・参考
最終更新:2026-08-30/解説は資格暗記が独自に作成しています。 過去問の出典は各問題に記載のとおりです。