流れ図とは?ながれず
流れ図とは、処理の手順を決められた記号と矢印で図示したもので、フローチャートともいう。長方形が処理、ひし形が判断、平行四辺形がデータの入出力、角丸の記号が開始と終了を表し、記号の形と流れの向きはJIS X 0121で標準化されている。基本情報では、与えられた流れ図を順に追って変数の値と繰返し回数を求めるトレース問題として出る。
最終更新:2026-10-09
この語が出る過去問を解く →背景
アルゴリズムを日本語の文章で書くと、条件分岐が入れ子になった時点でどこへ戻るのかが読み取れなくなる。プログラム言語で書けば正確だが、言語を知らない人には伝わらず、言語ごとに書き方も変わってしまう。そこで言語に依存せず、分岐と繰返しの流れを目で追える共通の書き方として記号と矢印による図が標準化された。基本情報で流れ図が問われるのは、擬似言語で出題される科目Bのアルゴリズム問題を解く前提として、制御の流れを正確に追う訓練が要るためである。
具体例
自動販売機の投入金額の処理を図にすると、「投入額に硬貨の額を足す」が長方形、「投入額は120円以上か」がひし形になり、偽の矢印が投入待ちの処理へ戻る。同じ手順でも、この判断をループの先頭に置けば1枚も入れずに終了でき、末尾に置けば必ず1回は加算を通る。どちらの図かで最低実行回数が変わる。
試験での引っ掛け
判断記号から出る真と偽のどちらの矢印がループへ戻るのかを読み違えると、繰返し回数が1回ずれる。条件の「以下」と「未満」の違いでも回数がずれるため、最初と最後の1回分を実際の値で書き出して確かめる。図が正しく見えても、終了条件が更新されない無限ループになっている選択肢が混ざる。
関連用語
出た過去問
問題文で直接問われたものと、解説の中で触れられたものが含まれます。
出典:平成28年度 春期 基本情報技術者試験 午前 問8(IPA)
xとyを自然数とするとき,流れ図で表される手続を実行した結果として,適切なものはどれか。
正解:qの値はx÷yの商,rの値はx÷yの余り
要点:減算の反復回数が商、引き切れずに残った値が余り
この手続はq=0、r=xから始め、rがy以上である間、rからyを引きながらqを1ずつ増やす。これは減算の繰返しによる除算そのもので、yを引けた回数がqに記録される。ループを抜けたときrはyより小さくなっているので、qがx÷yの商、rがその余りとなる。
出典:平成28年度 春期 基本情報技術者試験 午前 問49(IPA)
流れ図で表される部分を命令網羅によってテストするとき,テストケースは少なくとも幾つ用意する必要があるか。
正解:2
要点:命令網羅は全命令を1回通ればよく分岐の全組合せは不要
命令網羅は、全ての命令を少なくとも1回実行できればよい基準である。この流れ図の命令はx=1、x=2、y=1、y=2の4つで、判定は2つが直列に並ぶ。a=0かつb=0のケースでx=1とy=1を、a≠0かつb≠0のケースでx=2とy=2を通せるので、テストケースは2つで足りる。
出典:平成29年度 春期 基本情報技術者試験 午前 問5(IPA)
出典:平成29年度 春期 基本情報技術者試験 午前 問46(IPA)解説で登場
システムの外部設計を完了させるとき,顧客から承認を受けるものはどれか。
正解:画面レイアウト
要点:外部設計の承認対象は画面・帳票など利用者から見える仕様
外部設計は、利用者から見えるシステムの姿を決める工程です。画面や帳票のレイアウト、入出力項目、業務の流れなどが成果物になり、これらは利用者が直接触れるため顧客の承認を得る必要があります。内部構造にあたる物理データベース仕様やプログラムの流れ図は、内部設計以降で決める事項です。
出典:平成29年度 春期 基本情報技術者試験 午前 問49(IPA)
流れ図において,判定条件網羅(分岐網羅)を満たす最少のテストケース数は幾つか。
正解:2
要点:判定条件網羅は各判定の真偽を1回ずつ通れば足りる
判定条件網羅は、それぞれの判定について真と偽の両方の分岐を最低1回ずつ通ればよい基準です。この流れ図には判定が2つあり、両方を真にするデータと、両方を偽にするデータの2件を用意すれば、すべての分岐が実行されます。条件を個別に組み合わせる必要はないので、2件が最少です。
出典・参考
公式シラバスの4 開発技術 > 2. 設計 > (11) モジュールの設計に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。