揮発性メモリとは?きはつせいめもり
揮発性メモリとは、電源を切ると記憶していた内容が消えてしまうメモリ。代表は主記憶に使う DRAM(Dynamic RAM)と、キャッシュメモリに使う SRAM(Static RAM)である。読み書きが速いので、CPU が処理中のデータを置く場所に使われる。DRAM はコンデンサに電荷をためて記憶し、電荷が漏れるので定期的に書き直す(リフレッシュ)必要がある。SRAM はフリップフロップという回路で記憶し、リフレッシュは要らないが値段が高い。
最終更新:2026-10-10
この語が出る過去問を解く →背景
CPU が処理を進めるには、データを高速に読み書きできる置き場所が要る。1970 年代に半導体のメモリ(DRAM)が主記憶に使われ始めたころ、電源を切っても内容が残る記憶装置の代表は磁気ディスクや磁気テープで、読み書きが CPU の速さに比べてはるかに遅かった。電源を切っても残るフラッシュメモリが広まった今も、書込みの速さでは DRAM に及ばない。そこで、電源が入っている間だけ記憶を保ち、その代わりに速く読み書きできるメモリを作業用に使い、残したいデータは別の記憶装置に保存するという役割分担が生まれた。
具体例
Windows パソコンで Microsoft Word の文書を編集中に停電すると、保存していない部分が消える。編集中の内容が主記憶(DRAM)にしか無いためで、Word が一定間隔で自動回復用の情報を SSD などに書き出しているのは、この性質を補うためである。
試験での引っ掛け
DRAM と SRAM の特徴の入れ替えが定番の出題。リフレッシュが必要なのは DRAM(コンデンサ式)、不要なのは SRAM(フリップフロップ式)。DRAM は構造が単純で集積度を上げやすくビット単価が安いので主記憶に、SRAM は高速だが高価なのでキャッシュに使う。「電源を切っても内容を保持する」「ブロック単位で消去する」はフラッシュメモリなど不揮発性メモリの特徴で、DRAM の説明としては誤り。
関連用語
出た過去問
出典:平成30年度 春期 基本情報技術者試験 午前 問22(IPA)解説で登場
フラッシュメモリに関する記述として、適切なものはどれか。
正解:ブロック単位で電気的にデータの消去ができる。
要点:フラッシュメモリはブロック単位で電気的に消去する不揮発性メモリ
フラッシュメモリは電気的に書換えができる不揮発性メモリで、消去はブロック(一定サイズの区画)単位でまとめて行う。電源を切っても内容が保持され、SSDやUSBメモリ、SDカードなどに使われる。
出典:令和元年度 秋期 基本情報技術者試験 午前 問20(IPA)解説で登場
DRAMの特徴はどれか。
正解:メモリセル構造が単純なので高集積化することができ、ビット単価を安くできる。
要点:DRAMは構造が単純で安価・大容量、ただしリフレッシュ必須の揮発性
DRAMは1ビットを1個のトランジスタとコンデンサで構成できるため回路が単純で、同じ面積により多くのビットを詰め込める。その結果1ビットあたりの単価が安く、主記憶として大容量化に向く。一方でコンデンサの電荷は時間とともに抜けるので定期的なリフレッシュが必須で、電源を切れば内容は失われる揮発性メモリである。
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。