フリップフロップとは?ふりっぷふろっぷ
フリップフロップとは、1ビットの情報を保持する順序回路(いまの入力だけでなく、それまでの状態によっても出力が決まる回路)の基本素子。論理ゲート(AND・ORなどの演算をする回路)の出力を入力側へ戻す帰還構造によって、電源が入っている間は状態を保ち続けます。RS型、D型、JK型、T型があり、レジスタ(CPUの中の一時置き場)やカウンタ(数を数える回路)、SRAM(キャッシュなどに使う高速なメモリ)の構成部品になります。
最終更新:2026-10-10
この語が出る過去問を解く →背景
出力を戻す帰還のない回路(組合せ回路)は、入力が変わればすぐ出力も変わり、前の値を覚えておけない。しかしレジスタやカウンタには、計算の途中結果を次のクロックまで保つ部品が要る。そこで出力を入力側へ戻して状態を自分で支える回路を作り、1ビットを記憶できるようにした。これが順序回路の最小単位である。
具体例
RS型はセット入力で1、リセット入力で0を保持します。D型はクロック(回路の動きをそろえるために一定間隔で0と1を繰り返す信号)が0から1へ変わる瞬間(立ち上がり)に入力Dの値を取り込んで保持するため、レジスタに多用されます。T型は入力があるたびに出力が反転するのでカウンタに使えます。
試験での引っ掛け
RS型でセットとリセットを同時に1にすると出力が不定になる、という禁止入力が定番の出題点です。またフリップフロップは電源を切ると内容が消える揮発性で、記憶の保持に再書込み(リフレッシュ)は不要な点がDRAMとの違いです。
関連用語
出た過去問
出典:平成31年度 春期 基本情報技術者試験 午前 問21(IPA)
メモリセルにフリップフロップ回路を利用したものはどれか。
正解:SRAM
要点:SRAMはフリップフロップで記憶しリフレッシュ不要
SRAMは1ビットを複数のトランジスタで構成したフリップフロップ回路で保持する。電源が供給されている限り状態が保たれるためリフレッシュ動作が不要で、高速だが1ビットあたりの回路規模が大きく高価になる。この特性からキャッシュメモリなど容量より速度が求められる用途に使われる。
出典・参考
公式シラバスの2 コンピュータシステム > 1. ハードウェア > (1) 電気・電子回路に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。