実数型とは?じっすうがた
実数型とは、小数点以下を含む数を扱うためのデータ型。内部では、符号(正か負か)・仮数(有効数字の部分)・指数(小数点の位置を表す部分)に分けて表す浮動小数点数として保持される(10進数でいえば 1.23×10³ の 1.23 が仮数、3 が指数)。使えるビット数に限りがあるため、値は近似で記録される。整数型と違って計算結果に誤差が生じうることが、この型を使ううえで最も重要な性質になる。
最終更新:2026-10-09
この語が出る過去問を解く →背景
コンピュータが持てるのは有限の桁数のビット列だけで、無限に続く小数をそのまま入れておく場所はない。小数点の位置を固定して整数のように扱うと、非常に大きな値と非常に小さな値を同時に表せなくなる。そこで有効数字と桁の位置を分けて持ち、同じビット数で広い範囲を表せるようにした。範囲を優先した設計であり、その代償として正確さを一部あきらめている。
具体例
Javaのdouble型やC言語のfloat型が実数型にあたり、いずれもIEEE 754という規格に沿って表現される。この規格では0.1を2進数で正確に表せないため、0.1を10回足しても1.0にならないという結果が、言語を問わず生じる。
試験での引っ掛け
実数型どうしを「=」で等しいか比べる書き方は誤りのもとで、差の絶対値が十分小さいかどうかで判定する。整数型との混ざった計算では、どちらの型で計算されるかによって結果が変わる。金額のように誤差を許せない値には実数型を使わず、整数や専用の10進型で扱うのが定石である。
関連用語
出た過去問
出典:令和4年度 公開問題 基本情報技術者試験 科目B 問5(IPA)
次のプログラム中の に入れる正しい答えを、解答群の中から選べ。 関数calcは、正の実数xとyを受け取り、√(x^2+y^2) の計算結果を返す。関数calcが…
正解:pow(pow(x, 2) + pow(y, 2), 0.5)
要点:平方根は0.5乗、pow(平方和, 0.5)で表せる
求めたいのは x^2 と y^2 の和の平方根です。平方根は0.5乗と同じなので、pow(基数, 0.5) の形で表せます。基数にあたるのが pow(x,2)+pow(y,2) なので、pow(pow(x, 2) + pow(y, 2), 0.5) が正しい式になります。和を取ってから累乗する順序が入れ替わらないよう、括弧の対応に注意します。
出典:令和4年度 公開問題 基本情報技術者試験 科目B 問14(IPA)
次の記述中の に入れる正しい答えを、解答群の中から選べ。ここで、配列の要素番号は1から始まる。 要素数が1以上で、昇順に整列済みの配列を基に、配列を特徴づける五…
正解:{0.1, 0.4, 0.6, 0.8, 1}
要点:位置=切上げ(p×(n-1))+1 で分位点を取り出す
要素数10なので、findRankは p×9 を切り上げた値に1を足した位置の要素を返します。p=0では位置1で0.1、p=0.25では2.25を切り上げて3、位置4の0.4です。同様にp=0.5は4.5→5で位置6の0.6、p=0.75は6.75→7で位置8の0.8、p=1は9で位置10の1となり、{0.1, 0.4, 0.6, 0.8, 1}が得られます。
出典:令和5年度 公開問題 基本情報技術者試験 科目B 問5(IPA)
次のプログラム中の a と b に入れる正しい答えの組合せを、解答群の中から選べ。ここで、配列の要素番号は1から始まる。 コサイン類似度は、二つのベクトルの向き…
正解:a: vector1[i] × vector2[i] b: denominator × (tempの正の平方根)
要点:コサイン類似度は内積を両ベクトルのノルムの積で割る
分子は対応する要素どうしの積の総和なので、aには2つの配列の同じ位置の要素の積をそのまま加える式が入る。分母は各配列のノルム(2乗和の平方根)の積なので、先に求めたvector1側の平方根が入っているdenominatorに、vector2側の2乗和の平方根を掛ける式がbになる。加算にしたり平方根を余分に取ったりすると定義式と合わなくなる。
出典:令和6年度 公開問題 基本情報技術者試験 科目B 問5(IPA)
次のプログラム中の a ~ c に入れる正しい答えの組合せを、解答群の中から選べ。ここで、配列の要素番号は1から始まる。 一度の注文で購入された商品のリストを、…
正解:a: arrayM[i] b: arrayK[i] c: ordersの要素数
要点:入れ子の内側が同時購入数M、外側が購入注文数K
内側のifは、注文に相手商品が含まれるという条件の中にさらに対象商品も含まれるという条件が入れ子になっている。したがって内側で増やすのは同時購入数のarrayM、外側で増やすのは相手商品の購入注文数のarrayKになる。関連度の式の分子にある全注文数は注文データの件数そのものなので、ordersの要素数が入る。
出典・参考
公式シラバスの1 基礎理論 > 3. プログラミング > (1) プログラミングに掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。