不良率とは?ふりょうりつ
不良率とは、検査した製品の総数に対して、規格を満たさなかった不良品が占める割合。不良品数を検査数で割って求め、百分率やppmで表す。工程が安定しているかを測る代表的な品質指標で、抜取検査ではロットの不良率を推定して合格・不合格を判定し、管理図では時間による変化を追う。
最終更新:2026-10-09
この語が出る過去問を解く →背景
すべてを検査すれば品質は分かるが、費用も時間も掛かるうえ、破壊検査では製品が残らない。そこで一部を抜き取って全体を推定する必要が生じ、その推定の対象として「全体のうちどれだけが不良か」という割合が必要になった。割合の形にしておけば、ロットの大小や生産量の違いによらず工程どうしを同じ物差しで比べられることも、この指標が定着した理由になっている。
具体例
トヨタ自動車の工程改善では、ある工程の不良率を1,000個あたり何個という形で測り、原因を特性要因図で洗い出して対策後の値と比べる。半導体の製造では良品の割合を歩留りと呼び、不良率とちょうど裏返しの関係になる。
試験での引っ掛け
不良率と、抜取検査で不合格ロットが出る確率は別物である。検査特性曲線は横軸が不良率、縦軸が合格と判定される確率で、両者を取り違えるとグラフの読みを誤る。故障率とも違い、こちらは使用中に壊れる割合を指す。
関連用語
出た過去問
問題文で直接問われたものと、解説の中で触れられたものが含まれます。
出典:平成28年度 秋期 基本情報技術者試験 午前 問77(IPA)
品質管理における検査特性曲線(OC曲線)は,通常,横軸にロットの不良率を,縦軸にはロットの合格率を目盛ったものである。大きさNのロットから,大きさnのサンプルを…
正解:縦軸上の同じ点から交差せずに始まり、c=0が最も急に下がり、次にc=1、最も緩やかに下がるのがc=2という順。
要点:合格判定個数cを大きくするほど合格率の曲線は上に寄る
OC曲線は不良率が0のとき合格率が1となるので、cの値にかかわらず全ての曲線が同じ点から出発する。合格判定個数cを大きくするほど合格と判定されやすくなるため、同じ不良率での合格率は高くなる。したがって曲線は共通の出発点から分かれ、c=0が最も急に下がり、c=1、c=2の順に緩やかになる。
出典:平成30年度 春期 基本情報技術者試験 午前 問76(IPA)
抜取り検査において、ある不良率のロットがどれだけの確率で合格するかを知ることができるものはどれか。
正解:OC曲線
要点:OC曲線は不良率とロットの合格確率の関係を表す
OC曲線(検査特性曲線)は、横軸にロットの不良率、縦軸にそのロットが合格する確率をとったグラフである。抜取り検査の方式を決める際に、生産者危険と消費者危険の大きさを見積もるために用いる。
出典:平成28年度 秋期 基本情報技術者試験 午前 問2(IPA)解説で登場
出典:平成31年度 春期 基本情報技術者試験 午前 問49(IPA)
条件に従うとき、アプリケーションプログラムの初年度の修正費用の期待値は、何万円か。 〔条件〕 (1) プログラム規模:2,000kステップ (2) プログラムの…
正解:640
要点:規模×不良率×発見率×影響度割合×単価で費用を求める
潜在する不良の総数は2,000kステップ×0.04件=80件である。このうち初年度に発見されるのは20%なので80×0.2=16件、さらに影響度大はその20%なので16×0.2=3.2件となる。初年度は影響度大だけを修正するため、費用は3.2件×200万円=640万円である。
出典・参考
公式シラバスの9 企業と法務 > 2. 業務分析・データ利活用 > (1) OR・IEに掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。