ディジタル署名とは?でぃじたるしょめい
ディジタル署名とは、送信者が本文のハッシュ値を自分の秘密鍵で変換し、本文に添えて送る仕組み。受信者は送信者の公開鍵で元の値に戻し、受け取った本文から計算し直したハッシュ値と突き合わせる。一致すれば本人が作ったこと(真正性)と途中で書き換えられていないこと(完全性)が同時に示せ、後から「送っていない」と言い逃れる否認も防げる。
最終更新:2026-10-09
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紙なら押印や筆跡で作成者を推し量れるが、電子データは全く同じ複製が誰にでも作れるため、見た目では差出人も改ざんの有無も判別できない。必要なのは「本人にしか作れず、誰にでも検証できる印」で、公開鍵暗号の鍵ペアを機密通信とは逆向きに使うことでこれを実現した。本文をそのまま鍵で変換すると処理が重いので、固定長のハッシュ値に対して行う。
具体例
Windowsで配布されるアプリやドライバには開発元のデジタル署名が付いており、署名が確認できないと導入時に警告が出る。macOSも同様に、Apple以外が配布するアプリの署名を確認してから起動を許可する。
試験での引っ掛け
署名を付けても本文は読める状態のままで、機密性は守られない。「本文全体を秘密鍵で暗号化する」ではなくハッシュ値に対して行う点、鍵の向きが機密通信(受信者の公開鍵で暗号化する)と逆である点が定番の引っ掛け。
関連用語
出た過去問
問題文で直接問われたものと、解説の中で触れられたものが含まれます。
出典:平成29年度 秋期 基本情報技術者試験 午前 問40(IPA)
ディジタル署名における署名鍵の使い方と、ディジタル署名を行う目的のうち、適切なものはどれか。
正解:送信者が署名鍵を使って署名を作成し、その署名をメッセージに付加することによって、受信者が送信者を確認できるようにする。
要点:ディジタル署名は送信者の秘密鍵で作り、本人確認と改ざん検知に使う
ディジタル署名では、送信者が自分だけが持つ秘密鍵(署名鍵)でメッセージのハッシュ値を暗号化して署名を作り、メッセージに添えて送る。受信者は公開されている検証鍵で署名を確かめることで、送信者が本人であること(認証)と内容が改ざんされていないこと(完全性)を確認できる。内容を第三者に隠す守秘は署名の目的ではない。
出典:平成30年度 秋期 基本情報技術者試験 午前 問36(IPA)
アプリケーションソフトウェアにディジタル署名を施す目的はどれか。
正解:アプリケーションソフトウェアの改ざんを利用者が検知できるようにする。
要点:ディジタル署名は改ざん検知と作成者の確認のために付す
ディジタル署名は、配布物のハッシュ値を作成者の秘密鍵で暗号化したものである。受け取った側は公開鍵で検証し、値が一致すれば作成者が本物であることと、配布後に内容が書き換えられていないことを確認できる。
出典:令和元年度 秋期 基本情報技術者試験 午前 問38(IPA)
メッセージにRSA方式のディジタル署名を付与して2者間で送受信する。そのときのディジタル署名の検証鍵と使用方法はどれか。
正解:送信者の公開鍵であり、受信者がディジタル署名からメッセージダイジェストを算出する際に使用する。
要点:署名の作成は送信者の秘密鍵、検証は送信者の公開鍵
ディジタル署名では、送信者が自分の秘密鍵でメッセージダイジェストを暗号化して署名を作る。受信者はこれと対になる送信者の公開鍵で署名を復号し、元のメッセージダイジェストを取り出す。取り出した値と、受け取ったメッセージから自分で計算したダイジェストが一致すれば、改ざんが無く送信者本人が作成したと確認できる。したがって検証に使う鍵は送信者の公開鍵である。
出典・参考
公式シラバスの3 技術要素 > 1. 情報セキュリティ > (8) 情報セキュリティに関する技術に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。