ローダとは?ろーだ
ローダとは、実行可能ファイル(ロードモジュール)を補助記憶装置から主記憶へ読み込み、実行できる状態に整えるOSの機能。具体的には、置いた場所の番地に合わせて命令の中のアドレスを書き直すこと(再配置)、複数のプログラムが共用する部品(動的リンクライブラリ)を実行時につなぐこと、プログラムの最初の命令から実行を始めさせることを担う。翻訳・連係編集に続く、プログラムが動き出す直前の最後の段階にあたる。
最終更新:2026-10-09
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プログラムを翻訳した時点では、それが主記憶のどの番地に置かれるかは決まっていない。複数のプログラムが同時に動く環境では、空いている場所が起動のたびに変わるからである。かといって番地を固定すれば1つしか動かせない。そこで「主記憶へ載せる瞬間に、置いた場所に合わせてアドレスを直す」役目を独立させたのがローダである。この一手間があるおかげで、同じ実行ファイルを何度でも、どの空き領域へでも読み込める。
具体例
Windowsで同じアプリケーションを2つ起動すると、OSは実行中のプログラム(プロセス)ごとに別々の仮想的なアドレス空間を用意し、ローダがそれぞれへ実行ファイルを読み込んで最初の命令から実行を始めさせる。2つが互いに干渉しないのは主にこの仮想記憶による分離の働きで、ローダはその空間の中で配置先に合わせたアドレスの補正を担う。また起動時にプログラム全体を読まず、主記憶を区切った単位(ページ)ごとに、必要な部分だけを順に読み込む。
試験での引っ掛け
3段階の役割分担が入れ替えられて出題される。人が書いたプログラム(原始プログラム)を機械語のプログラム(目的プログラム)に変換するのが翻訳(コンパイラ)、複数の目的プログラムとライブラリを1つにまとめるのが連係編集(リンカ)、主記憶へ載せて実行可能にするのがローダである。ローダは翻訳もリンクの本体もしない。
関連用語
出た過去問
問題文で直接問われたものと、解説の中で触れられたものが含まれます。
出典:平成29年度 春期 基本情報技術者試験 午前 問51(IPA)
図のアローダイアグラムで表されるプロジェクトは,完了までに最短で何日を要するか。
正解:120
要点:最短完了日数=最長経路。ダミー作業は0日だが先行制約を伝える
最短の完了日数は、開始から終了までの経路のうち所要日数が最大の経路(クリティカルパス)で決まる。ノード1は30日(A)。ノード2は30+5=35日。ノード3はC経由の30+30=60日と、ノード2からのダミー経由の35日の大きいほうで60日。ノード4はD経由の30+20=50日と、ノード3からのダミー経由の60日の大きいほうで60日。合流ノード5は、E経由35+40=75日、F経由60+25=85日、G経由60+30=90日の最大で90日。最後にH(30日)を加えて120日となる。最長経路はA→C→(ダミー)→G→Hである。
出典:平成29年度 春期 基本情報技術者試験 午前 問54(IPA)解説で登場
システム開発の進捗管理などに用いられるトレンドチャートの説明はどれか。
正解:作業の進捗状況と,予算の消費状況を関連付けて折れ線で示したもの
要点:トレンドチャートは進捗とコスト消費を折れ線で対比する
トレンドチャートは、進捗率と予算(コスト)の消費率を時間軸上に折れ線で重ね、両者の関係から進み具合を判断する図です。予算の消費が進捗を上回っていればコスト超過の兆しと読めます。作業日程の帯グラフはガントチャート、作業の順序関係を網状に示すのはアローダイアグラムです。
出典:平成30年度 春期 基本情報技術者試験 午前 問51(IPA)
図のアローダイアグラムにおいて、プロジェクト全体の期間を短縮するために、作業A~Eの幾つかを1日ずつ短縮する。プロジェクト全体の期間を2日短縮できる作業の組みは…
正解:B, D
要点:複数経路に共通する作業を短縮すると全体が縮む
3つの経路の所要日数はA→Dが8日、B→C→Dが9日、B→E→Fが8日で、全体は9日である。2日短縮して7日にするには、すべての経路を7日以下にする必要があり、2経路に共通するBと、別の2経路に共通するDを1日ずつ短縮すると3経路とも7日となる。
出典:令和元年度 秋期 基本情報技術者試験 午前 問52(IPA)
あるプロジェクトの日程計画をアローダイアグラムで示す。クリティカルパスはどれか。
正解:B, E, F
要点:クリティカルパスは開始から終了までの最長所要日数の経路
クリティカルパスは、開始から終了までの経路のうち所要日数が最大となるものである。合流点までは、AとCを通る経路が1+3で4、Bを通る経路が5となり、Bの側が遅い。合流点から先はEを通ってFへ至る経路が4+5で9日を要し、Dを通ってGへ至る経路より長い。したがって全体はB、E、Fの経路で5+4+5=14日となり、これがクリティカルパスである。
出典:平成31年度 春期 基本情報技術者試験 午前 問53(IPA)
アローダイアグラムの日程計画をもつプロジェクトの、開始から終了までの最少所要日数は何日か。
正解:12
要点:最少所要日数は全経路のうち最長となる日数
経路ごとに所要日数を合計して最長のものを求める。A・B・E・H・Jをたどる経路は2+2+2+2+4=12日、A・C・F・I・Jをたどる経路は2+1+3+1+4=11日、A・D・Gをたどる経路は2+4+3=9日となる。最長は12日なので、これが最少所要日数(クリティカルパスの長さ)である。
出典・参考
公式シラバスの2 コンピュータシステム > 4. 開発ツール > (2) 言語処理ツールの種類と特徴に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。