プロジェクトとは?ぷろじぇくと
プロジェクトとは、独自の成果物やサービスを作り出すために行う、開始と終了が定められた有期の活動。毎日繰り返される定常業務(オペレーション)と対になる概念で、目的を達成すれば解散する点が決定的に違う。JIS Q 21500やPMBOKでは、有期性と独自性の2つを満たすものをプロジェクトと定める。
最終更新:2026-10-09
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同じ作業を繰り返す工場のライン運営と、一度きりの新製品開発とでは、必要な管理の形がまったく違う。繰り返しの仕事は手順を固めて回せばよいが、前例のない仕事は期限・費用・品質・要員を毎回ゼロから見積もり、途中で見直しながら進めるしかない。この「一度きりの仕事」を扱う管理技術をまとめるために、活動をプロジェクトとして切り出す考え方が生まれた。基本情報では、続くスコープ・スケジュール・コストの各管理が全部この定義の上に乗るため、最初に問われる。
具体例
任天堂がNintendo Switch 2を発売までに開発する取り組みは、成果物が独自で終わりが決まっているためプロジェクトにあたる。一方、発売後に工場で毎日本体を生産し続ける仕事は、繰り返し行われる定常業務であってプロジェクトではない。
試験での引っ掛け
条件は有期性と独自性の2つだけで、規模の大小・難易度・人数は条件に入らない。大規模でも繰り返しの運用業務はプロジェクトではなく、数人・数週間でも初めての取り組みならプロジェクトになる。「大きな仕事=プロジェクト」と読むと誤答する。
関連用語
出た過去問
出典:平成28年度 秋期 基本情報技術者試験 午前 問52(IPA)
プロジェクトのスケジュールを短縮するために,アクティビティに割り当てる資源を増やして,アクティビティの所要期間を短縮する技法はどれか。
正解:クラッシング
要点:クラッシングは費用をかけて資源を投入し期間を縮める
クラッシングは、要員や設備といった資源を追加投入して個々の作業の所要期間を縮め、全体の日程を短縮する技法である。費用の増加という代償を伴う点が特徴となる。作業を並行させて短縮するファストトラッキングとは手段が異なり、こちらは手戻りのリスクが増える。
出典:平成28年度 春期 基本情報技術者試験 午前 問51(IPA)
ソフトウェア開発プロジェクトにおいてWBS(Work Breakdown Structure)を使用する目的として,適切なものはどれか。
正解:作業を階層に分解して,管理可能な大きさに細分化する。
要点:WBSは作業を階層分解し管理できる大きさにする
WBSは、プロジェクトの成果物や作業を階層状に分解し、見積りや割当てができる大きさまで細分化する技法である。最下層のワークパッケージ単位で工数・期間・担当を決められるようになり、作業の抜け漏れも見つけやすくなる。日程計算や進捗表示は、この分解の後に行う別の技法が担う。
出典:平成28年度 春期 基本情報技術者試験 午前 問52(IPA)
プロジェクトの目的及び範囲を明確にするマネジメントプロセスはどれか。
正解:スコープマネジメント
要点:スコープマネジメントが目的と作業範囲を定義する
スコープマネジメントは、プロジェクトで何を作り何をやらないのかという範囲を定義し、その範囲を維持していくプロセスである。要求の収集、スコープ定義、WBS作成などが含まれ、範囲の無秩序な拡大(スコープクリープ)を防ぐ役割を担う。目的と範囲の明確化はここに位置付けられる。
出典・参考
公式シラバスの5 プロジェクトマネジメント > 1. プロジェクトマネジメント > (1) プロジェクト,及びプロジェクトマネジメントの目的と考え方に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。