ステークホルダとは?すてーくほるだ
ステークホルダとは、そのシステムや事業に利害・関心を持つ人や組織のこと。実際に画面を操作する利用者だけでなく、経営層、運用担当、顧客、取引先、監査部門なども含む。要件定義やプロジェクト計画では、まず漏れなく洗い出し、対立する要求を調整して合意を形成することが中心の作業になる。
最終更新:2026-10-09
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要件の抜けは、多くの場合「そもそも聞かなかった相手がいた」ことから生まれる。稼働してから運用担当や監査部門の要求が出てくると、設計をやり直すことになる。だから関係者を先に一覧にし、影響力と関心の高さで整理して、誰にいつ何を確認するかを決めておく。JIS Q 21500でもステークホルダは独立した対象群として扱われている。
具体例
受注システムの刷新では、営業部門は入力の速さを、経理部門は正確な計上を、情報システム部門は運用のしやすさを求める。三者の要求は衝突するため、優先順位を明示して合意文書に残し、後から仕様変更を求められたときの判断根拠にする。
試験での引っ掛け
ステークホルダ=利用者ではない。直接操作しない経営層・監査部門・取引先も含む点が問われる。声の大きい部門の要求だけを採り入れると稼働後に他部門から手戻りが出るため、洗い出しの漏れが要件漏れの最大の原因になる。
関連用語
出た過去問
問題文で直接問われたものと、解説の中で触れられたものが含まれます。
出典:平成28年度 秋期 基本情報技術者試験 午前 問51(IPA)解説で登場
プロジェクトマネジメントのプロセスのうち,計画プロセスグループ内で実施するプロセスはどれか。
正解:スコープの定義
要点:スコープ定義は計画、憲章とステークホルダ特定は立ち上げ
スコープの定義は、成果物と作業の範囲を具体的に定める作業であり、計画プロセス群に属する。ステークホルダの特定とプロジェクト憲章の作成は立ち上げプロセス群、品質保証の実施は実行プロセス群に位置付けられる。何を計画段階で決めるかを整理して覚えておくとよい。
出典:平成29年度 春期 基本情報技術者試験 午前 問66(IPA)
企画,要件定義,システム開発,ソフトウェア実装,ハードウェア実装,保守から成る一連のシステム開発プロセスにおいて,要件定義プロセスで実施すべきものはどれか。
正解:システムに関わり合いをもつ利害関係者の種類を識別し,利害関係者のニーズ,要望及び課せられる制約条件を識別する。
要点:要件定義は利害関係者のニーズと制約を識別する工程
要件定義プロセスでは、システムに関わりをもつ利害関係者を洗い出し、それぞれのニーズや要望、課される制約条件を識別して整理します。ここで「何が必要か」を明らかにし、実現方式の決定は後続の開発プロセスへ渡します。システム化の方針や実施計画を立てるのは企画プロセス、方式設計を行うのはシステム開発プロセスです。
出典:平成30年度 秋期 基本情報技術者試験 午前 問65(IPA)
企画,要件定義,システム開発,ソフトウェア実装,ハードウェア実装,保守から成る一連のプロセスにおいて,要件定義プロセスで実施すべきものはどれか。
正解:システムに関わり合いをもつ利害関係者の種類を識別し,利害関係者のニーズ及び要望並びに課せられる制約条件を識別する。
要点:要件定義は利害関係者のニーズと制約条件を識別する
要件定義プロセスでは、システムに関わる利害関係者を漏れなく識別し、それぞれのニーズや要望、および法規制や既存環境などの制約条件を洗い出して、合意可能な要件としてまとめる。何を作るかを決める工程であり、どう作るかは後続の開発プロセスで扱う。
出典:令和4年度 公開問題 基本情報技術者試験 科目A 問42(IPA)解説で登場
プロジェクトライフサイクルの一般的な特性はどれか。
正解:リスクは、プロジェクトが完了に近づくにつれて減少する。
要点:リスクは終盤ほど減り、変更コストは終盤ほど増える
プロジェクトの初期は不確実な要素が多くリスクが高いが、作業が進み仕様や条件が確定していくにつれてリスクは減っていく。反対に、変更やエラーの修正に要するコストは終盤ほど大きくなり、利害関係者が成果物へ影響を及ぼせる余地も終盤ほど小さくなる。要員数は中盤に最も多くなる山型が一般的である。
出典・参考
公式シラバスの7 システム戦略 > 2. 要件定義 > (2) 要件定義に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。