情報システム部門とは?じょうほうしすてむぶもん
情報システム部門とは、企業内で情報システムの企画・開発・運用・保守を担う組織。事業部門の業務要件をITで実現するとともに、全社共通の標準やセキュリティ方針を維持する。CIO(最高情報責任者)の統括のもと、経営戦略に沿った情報システム戦略を立案し、その遂行を実務として担う、組織体制の中心に位置づけられる。
最終更新:2026-10-10
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かつてITは各部門が個別に導入しており、同じ顧客の情報が部門ごとに異なる形式で保持され、システム間でデータをつなげなかった。似た機能のシステムへの重複投資も生じた。全社で1つの方針を持ち、システムの重複や部門ごとの無秩序な調達を防ぐために専門の部門が置かれた。事業部門と経営の間で、個別の要求を全体最適の形に翻訳することが存在理由である。
具体例
内定先や配属先の組織図で見ると違いが分かる。セブン&アイ・ホールディングスやトヨタ自動車のように分社化している場合、企画・開発・運用・保守の実務はグループのIT会社が担い、親会社から見るとグループ内の別会社への発注になる。メルカリのように開発が事業そのものであるIT企業では、独立した部門が組織図に無く、各サービスの開発チームの中にその役割が置かれる。
試験での引っ掛け
シャドーITは、お金を払ったかどうかでは決まらない。例えば新人が業務ファイルを、情報システム部門の許可なく個人で登録した無料のクラウドストレージで共有するのも、部門を通さない調達にあたり、全社の標準やセキュリティの管理から外れる。また、情報システム部門は事業部門の要求どおりに作る受託窓口ではなく、標準・セキュリティ・投資の優先順位を判断する側である点が問われる。CIOは経営層の役職名で、部門そのものではない。
関連用語
出た過去問
問題文で直接問われたものと、解説の中で触れられたものが含まれます。
出典:平成29年度 秋期 基本情報技術者試験 午前 問75(IPA)解説で登場
CIOが果たすべき主要な役割はどれか。
正解:情報化戦略を立案するに当たって、経営戦略を支援するために、企業全体の情報資源への投資効果を最適化するプランを策定する。
要点:CIOは経営戦略に沿った全社の情報化戦略を立案する
CIO(最高情報責任者)は経営層の一員として、経営戦略を実現するための情報化戦略を立案する役割を担う。個別システムの改善指示や運用トラブルへの対応といった実務は情報システム部門長の職掌であり、監査は独立した監査人の役割である。全社の情報資源への投資効果を最適化する視点が求められる。
出典:平成30年度 秋期 基本情報技術者試験 午前 問64(IPA)
システム化計画の立案において実施すべき事項はどれか。
正解:システム構築の組織体制を策定するとき,業務部門,情報システム部門の役割分担を明確にし,費用の検討においては開発,運用及び保守の費用の算出基礎を明確にしておく。
要点:システム化計画では推進体制と費用の算出基礎を明確にする
システム化計画の立案では、システム化の対象範囲や全体スケジュールに加え、推進体制と費用の枠組みを固める。業務部門と情報システム部門の役割分担を明確にし、開発・運用・保守それぞれの費用の算出根拠を示しておくことが、以降の工程の前提となる。
出典:令和8年度 公開問題 基本情報技術者試験 科目A 問15(IPA)
内部監査部門が,情報システム部門に対するシステム監査を経営者から指示されたとき,システム監査人の行為として,適切なものはどれか。
正解:経営者がどのようなニーズを有しているかを十分に把握した上で,システム監査の目的と対象範囲を決定する。
要点:監査は独立性が前提。目的と範囲は経営者の意図から決める
システム監査人はまず経営者のニーズを十分に把握し、それを踏まえて監査の目的と対象範囲を決めるところから作業を始める。監査の独立性を保つため、被監査部門の在籍者を監査メンバにしたり、監査対象システムを開発・保守している事業者に監査を委託したりしてはならない。改善計画の策定と実行は被監査部門の役割であり、監査人が行うと独立性が損なわれる。
出典・参考
公式シラバスの7 システム戦略 > 1. 情報システム戦略 > (1) 情報システム戦略に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。