仮想記憶とは?かそうきおく
仮想記憶とは、実際の主記憶より大きなアドレス空間をプログラムに見せ、当面必要な部分だけを主記憶に置く仕組み。プログラムが使う仮想アドレスはハードウェアとOSが実アドレスへ変換し、主記憶に無い部分を参照したときは補助記憶から読み込んで入れ替える。決まった大きさのページ単位で入れ替えるページング方式と、どのページを追い出すかを決める置換えアルゴリズム(最も長く使われていないものを追い出すLRUなど)が基本情報の頻出範囲。
最終更新:2026-10-09
この語が出る過去問を解く →背景
主記憶は高価で搭載量に限りがあるのに、動かしたいプログラムとデータは増え続けた。実アドレスを直接使う方式では、主記憶の容量を超えるプログラムは動かせず、複数のプログラムが互いの領域を壊す危険もあった。アドレスを一段挟んで変換する形にしたことで、容量の壁と領域の保護を同時に解決できた。
具体例
搭載メモリ16GBのPCで、それを超える量のアプリやブラウザのタブを開いても動き続けるのは、当面使わない領域がSSD上の退避領域へ移されているから。ただし退避された領域に触れた瞬間に補助記憶からの読み込みが発生するため、体感速度ははっきり落ちる。
試験での引っ掛け
仮想記憶は容量を見かけ上広げる技術であって、処理を速くする技術ではない。主記憶が足りないほど入れ替えが頻発し、スラッシングと呼ばれる極端な性能低下を起こす。高速化を担うのはキャッシュメモリで、両者は目的が逆だと押さえておく。
関連用語
出た過去問
出典:平成29年度 春期 基本情報技術者試験 午前 問19(IPA)
仮想記憶方式のコンピュータにおいて,実記憶に割り当てられるページ数は3とし,追い出すページを選ぶアルゴリズムは,FIFOとLRUの二つを考える。あるタスクのペー…
正解:FIFO:3/LRU:6
要点:FIFOは古い順、LRUは最後の使用が古い順に追い出す
FIFOは最も古く読み込んだページを追い出します。1,3,2を読み込んだ後、4で1を、5で3を、3で2を追い出す3回の置換で済みます。LRUは最後に使われてから最も時間が経ったものを追い出すため、4以降は毎回置換が起き、4・5・2・3・4・5の6回となり、組合せはFIFO3回・LRU6回です。
出典:令和8年度 公開問題 基本情報技術者試験 科目A 問5(IPA)
仮想記憶方式のコンピュータシステムにおいて,処理の多重度を増やしたところ,ページイン,ページアウトが多発して,システムの応答速度が急激に遅くなった。このような現…
正解:スラッシング
要点:スラッシングは多重度過多でページング多発し性能低下
スラッシングは、多重度を上げすぎて各プロセスに割り当てられる実記憶が不足し、ページイン・ページアウトが頻発してCPUが本来の処理よりページ置換えに費やされる状態をいう。結果としてスループット(単位時間当たりの処理量)が急激に低下する。多重度を下げるか実記憶を増設することで解消する。
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。