ダミー作業とは?だみーさぎょう
ダミー作業とは、アローダイアグラム(PERT図)で、作業の前後関係だけを表すために引く所要時間0の破線の矢印。実際の仕事も資源も伴わないが、実線1本では表せない依存関係を図の上で正しく示すために使う。日数の計算では0日として扱いつつ、経路としては必ずたどる必要がある。
最終更新:2026-10-09
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アローダイアグラムは、矢印1本が1つの作業、結合点が作業の区切りという約束のもとで書く。この約束のままでは、同じ2つの結合点の間に複数の作業が並ぶ場合や、後続ごとに待つべき先行作業の組合せが違う場合を表現できない。表記上の制約を、時間を持たない矢印を足すことで回避する道具がダミー作業であり、図の意味を変えずに依存関係だけを追加できる。
具体例
作業Cは作業AとBの両方が終わらないと始められず、作業DはAだけ終われば始められるとする。AとBの終点を同じ結合点にまとめてしまうとDまでBを待つことになるため、Aの終点とBの終点を別の結合点にしたうえで、Aの終点からBの終点へ0日の破線を引く。こうするとCは両方を待ち、DはAだけを待つ形になる。
試験での引っ掛け
0日だからと計算で飛ばすと、その経路を通る先行作業を見落とし、最早結合点時刻(その結合点から始まる作業に最も早く着手できる時刻)を小さく見積もってしまう。時間は0でも順序の制約は生きているので、経路としては必ずたどる。向きも重要で、逆に引けば依存関係が反対になる。実線で書くと所要時間を持つ実作業と読まれてしまうため、破線で書くのも約束事である。
関連用語
出た過去問
出典:平成29年度 春期 基本情報技術者試験 午前 問51(IPA)解説で登場
図のアローダイアグラムで表されるプロジェクトは,完了までに最短で何日を要するか。
正解:120
要点:最短完了日数=最長経路。ダミー作業は0日だが先行制約を伝える
最短の完了日数は、開始から終了までの経路のうち所要日数が最大の経路(クリティカルパス)で決まる。ノード1は30日(A)。ノード2は30+5=35日。ノード3はC経由の30+30=60日と、ノード2からのダミー経由の35日の大きいほうで60日。ノード4はD経由の30+20=50日と、ノード3からのダミー経由の60日の大きいほうで60日。合流ノード5は、E経由35+40=75日、F経由60+25=85日、G経由60+30=90日の最大で90日。最後にH(30日)を加えて120日となる。最長経路はA→C→(ダミー)→G→Hである。
出典:平成30年度 秋期 基本情報技術者試験 午前 問52(IPA)解説で登場
図のプロジェクトの日程計画において,プロジェクトの所要日数は何日か。
正解:55
要点:ダミー作業も含めて最長経路を求めるのが所要日数
各結合点の最早開始時刻を順に求める。A完了で10日、そこからDで15日進み25日、Cの経路は20日なのでダミーにより25日が採用される。E経路が10+15+20=45日で最長となり、最後のHの10日を加えて55日が全体の所要日数となる。
出典:令和6年度 公開問題 基本情報技術者試験 科目A 問13(IPA)解説で登場
アローダイアグラムで表されるプロジェクトは、完了までに最少で何日を要するか。
正解:120
要点:最短完了日数=最長経路。ダミー作業は0日だが先行制約を伝える
最短の完了日数は、開始から終了までの経路のうち所要日数が最大の経路(クリティカルパス)で決まる。ノード1は30日(A)。ノード2は30+5=35日。ノード3はC経由の30+30=60日と、ノード2からのダミー経由の35日の大きいほうで60日。ノード4はD経由の30+20=50日と、ノード3からのダミー経由の60日の大きいほうで60日。合流ノード5は、E経由35+40=75日、F経由60+25=85日、G経由60+30=90日の最大で90日。最後にH(30日)を加えて120日となる。最長経路はA→C→(ダミー)→G→Hである。
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。