レコードとは?れこーど
レコードは、1件分のデータをひとまとまりにした単位で、表でいえば1行に当たる。たとえば学生名簿なら、学籍番号・氏名・学部といった項目(フィールド)を1人分まとめたものが1レコードになる。プログラムから見た1件分を論理レコード、補助記憶装置との間で実際に1回に読み書きする単位を物理レコード(ブロック)と呼び分け、複数の論理レコードを1つの物理レコードにまとめることをブロック化という。関係データベースでは同じものを行またはタプルと呼び、レコード間は主キーと外部キーで関連付けて参照の整合性を保つ。
最終更新:2026-10-10
この語が出る過去問を解く →背景
磁気テープやディスクは、1回の読み書きに機械的な待ち時間がかかる。1件ずつ出し入れするとこの待ち時間が件数分積み重なるため、データを1件のまとまりとして扱う単位と、装置との間でまとめて転送する単位を分けて考える必要があった。レコードとブロックの区別は、この入出力回数を減らす工夫から生まれた。
具体例
学内のポータルから成績一覧をCSVで書き出すと、「学籍番号,氏名,科目,評価」の1行が1レコードになる。これを10件ずつまとめて1回でディスクに書けば、1件ずつ10回書くより入出力の回数が10分の1になる——これがブロック化で、10件をまとめた単位が物理レコードである。
試験での引っ掛け
論理レコードと物理レコードの向きを逆にした選択肢に注意する。プログラムが扱う1件が論理レコード、装置と1回にやり取りする単位が物理レコードで、物理レコードの中に論理レコードが複数入る。「補助記憶装置に、複数のレコードをまとめて読み書きする方式」はブロック化の説明である。仮想記憶のページング(主記憶と仮想記憶をページと呼ぶ固定長の区画に区切って対応づけ、必要な区画だけを主記憶に載せる方式)を問う問題で、この文が誤りの選択肢として出る。また「マスタブートレコード」は起動用の領域の名前で、データの1件という意味のレコードとは関係がない。
関連用語
出た過去問
問題文で直接問われたものと、解説の中で触れられたものが含まれます。
出典:平成28年度 春期 基本情報技術者試験 午前 問29(IPA)
関係データベースにおいて,外部キーを定義する目的として,適切なものはどれか。
正解:関係する相互のテーブルにおいて,レコード間の参照一貫性が維持される制約をもたせる。
要点:外部キーはテーブル間の参照一貫性を守るための制約
外部キーは、あるテーブルの列が別のテーブルの主キーを参照していることを宣言するものである。これを定義すると、参照先に存在しない値を登録できない、参照されている行を勝手に削除できないといった制約がDBMSによって課される。すなわち目的はテーブル間の参照整合性(参照一貫性)を保つことにある。
出典:平成30年度 春期 基本情報技術者試験 午前 問40(IPA)解説で登場
SPF(Sender Policy Framework)の仕組みはどれか。
正解:電子メールを受信するサーバが、電子メールの送信元のドメイン情報と、電子メールを送信したサーバのIPアドレスから、ドメインの詐称がないことを確認する。
要点:SPFは送信元IPアドレスをDNS登録と照合し詐称を検出する
SPFは、あるドメインからメールを送信してよいサーバのIPアドレスをDNSにあらかじめ公開しておく仕組みである。受信側は、送信元ドメインのSPFレコードと実際に接続してきたサーバのIPアドレスを照合し、送信元ドメインの詐称を検出する。
出典:平成30年度 春期 基本情報技術者試験 午前 問43(IPA)
利用者情報を格納しているデータベースから利用者情報を検索して表示する機能だけをもつアプリケーションがある。このアプリケーションがデータベースにアクセスするときに…
正解:参照権限
要点:アクセス権限は業務に必要な最小限に絞る
必要最小限の権限だけを与える最小権限の原則に従うべきである。このアプリケーションは検索と表示しか行わないので、レコードを読み取れる参照権限だけで足り、更新や管理者の権限を与えると悪用時の被害が大きくなる。
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。