キャパシティ管理とは?きゃぱしてぃかんり
キャパシティ管理とは、将来の需要を見込んだうえで、サービスに必要な処理能力や容量を、費用に見合う範囲で過不足なく用意し続けるプロセス。CPU・メモリ・ディスク・回線といった資源の使用状況を継続的に測り、その傾向から不足しそうな時期を予測して増強を計画する。余っている資源を減らして費用を下げるのも同じ役目に含まれる。
最終更新:2026-10-09
この語が出る過去問を解く →背景
資源は多く積むほど安心だが、使わない分はそのまま費用として消えていく。逆に足りなくなってから手配すると、機器の調達や設定に日数がかかり、その間は応答の遅れや停止を招く。安心と費用のどちらか一方に倒さず、測った実績から必要量を見積もって前もって手当てするという、調整役の仕組みが要る。だからこのプロセスは、監視と予測と計画が一組になっている。
具体例
Amazon Web Services の CloudWatch は、CPU使用率やディスクの残量を継続的に記録し、しきい値を超えれば通知する。過去数か月の推移からディスクが3か月後に満杯になると読み取れれば、その前に増設を計画できる。逆に常時10%しか使っていない仮想サーバは、小さい種別へ変えて費用を下げる判断ができる。
試験での引っ掛け
可用性管理との切り分けが問われる。処理能力や容量が足りているかを見るのがキャパシティ管理、合意した時間帯に使える状態かを見るのが可用性管理である。また目的は増強そのものではなく、需要に見合う量を費用対効果よく保つことなので、「常に余裕を最大にする」という選択肢は誤りになる。
関連用語
出た過去問
問題文で直接問われたものと、解説の中で触れられたものが含まれます。
出典:平成28年度 春期 基本情報技術者試験 午前 問57(IPA)
ITサービスマネジメントのキャパシティ管理プロセスにおける,オンラインシステムの容量・能力の利用の監視についての注意事項のうち,適切なものはどれか。
正解:応答時間やCPU使用率などの複数の測定項目を定常的に監視する。
要点:キャパシティ管理は複数指標を定常的に監視し傾向を見る
キャパシティ管理では、応答時間、CPU使用率、ディスク使用量、トラフィック量といった複数の指標を、常時継続して監視する。単一の指標や瞬間の最大値だけでは、能力不足の予兆や傾向を捉えられないためである。傾向を蓄積することで、将来の増強計画にもつなげられる。
出典:平成30年度 秋期 基本情報技術者試験 午前 問55(IPA)
キャパシティ管理における将来のコンポーネント,並びにサービスの容量・能力及びパフォーマンスを予想する活動のうち,傾向分析はどれか。
正解:特定の資源の利用状況を時系列に把握して,将来における利用の変化を予測する。
要点:傾向分析は時系列の実績から将来の資源利用を予測する
傾向分析は、CPUやディスクなどの資源利用状況の実測値を時系列に蓄積し、その推移から将来の利用量を予測する手法である。過去の実績データの延長線上で先を読む点が、モデルを使う分析やシミュレーションとの違いである。
出典・参考
公式シラバスの2 コンピュータシステム > 2. システムの評価指標 > (1) システムの性能特性と評価に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。