WBSとは?だぶりゅーびーえす
WBSとは、プロジェクトで実施する作業を、成果物や工程を軸に上位から段階的に分解し、階層構造で表したもの。最下層は担当者と期間、費用を割り当てられる大きさ(ワークパッケージ)まで細かくする。各要素が何を指すかはWBS辞書に記述し、これがスコープの合意と見積り・進捗把握の共通の土台になる。
最終更新:2026-10-09
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「システムを作る」という単位のままでは、誰が何をいつまでにやるのかも、いくらかかるのかも見積もれない。大きすぎる仕事は、抜け落ちても気づかれず、進み具合も勘でしか語れない。手が届く大きさまで割ってはじめて、担当を決め、日数を積み上げ、終わったかどうかを判定できるようになる。合意した範囲の外側の作業が紛れ込むのを防ぐ役割も担っている。
具体例
Backlog や Redmine のような課題管理ツールでは、親課題の下に子課題をぶら下げる形でこの構造を表す。「テスト」の下に「テスト計画」「テストデータ作成」「結合テスト実施」「不具合修正」を置き、それぞれに担当者・期日・見積り工数を入れると、親課題の進捗が子の積み上げで算出される。
試験での引っ掛け
分解の軸を取り違えやすい。並ぶのは実施する作業や成果物であって、部署や役職といった組織の構造ではない。またこれ自体は日程を表す図ではなく、ここから作業を取り出して順序と期間を与えたものがアローダイアグラムやガントチャートになる。合意済みの範囲に無い作業を書き足せば、それはスコープの拡大にあたる。
関連用語
出た過去問
問題文で直接問われたものと、解説の中で触れられたものが含まれます。
出典:平成28年度 春期 基本情報技術者試験 午前 問51(IPA)
ソフトウェア開発プロジェクトにおいてWBS(Work Breakdown Structure)を使用する目的として,適切なものはどれか。
正解:作業を階層に分解して,管理可能な大きさに細分化する。
要点:WBSは作業を階層分解し管理できる大きさにする
WBSは、プロジェクトの成果物や作業を階層状に分解し、見積りや割当てができる大きさまで細分化する技法である。最下層のワークパッケージ単位で工数・期間・担当を決められるようになり、作業の抜け漏れも見つけやすくなる。日程計算や進捗表示は、この分解の後に行う別の技法が担う。
出典:平成28年度 春期 基本情報技術者試験 午前 問52(IPA)解説で登場
プロジェクトの目的及び範囲を明確にするマネジメントプロセスはどれか。
正解:スコープマネジメント
要点:スコープマネジメントが目的と作業範囲を定義する
スコープマネジメントは、プロジェクトで何を作り何をやらないのかという範囲を定義し、その範囲を維持していくプロセスである。要求の収集、スコープ定義、WBS作成などが含まれ、範囲の無秩序な拡大(スコープクリープ)を防ぐ役割を担う。目的と範囲の明確化はここに位置付けられる。
出典:平成30年度 秋期 基本情報技術者試験 午前 問51(IPA)
ソフトウェア開発プロジェクトにおいてWBS(Work Breakdown Structure)を使用する目的として,適切なものはどれか。
正解:作業を階層的に詳細化して,管理可能な大きさに細分化する。
要点:WBSは作業を階層的に分解し管理可能な大きさにする
WBSは、プロジェクトの成果物や作業を大きな単位から順に階層的に分解し、見積り・割当て・進捗管理ができる大きさの作業要素まで細分化する技法である。細分化された最下位の要素をワークパッケージと呼び、これが工数見積りや責任者の割当ての単位となる。作業の抜け漏れを防ぐことが最大の狙いである。
出典・参考
公式シラバスの5 プロジェクトマネジメント > 4. プロジェクトのスコープ > (2) 主要なインプット及びアウトプットに掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。