IDSとは?あいでぃーえす
IDS(Intrusion Detection System:侵入検知システム)は、ネットワークを流れる通信やサーバの記録を見張り、攻撃らしい動きを見つけたら管理者に知らせる仕組みである。役割は「見つけて知らせる」までで、通信を止めることはしない。止めるところまで行うのはIPS(侵入防止システム)で、基本情報技術者試験ではこの違いがそのまま選択肢になる。見張る場所で2種類に分かれ、ネットワークの通り道に置くものをネットワーク型(NIDS)、サーバに入れてそのサーバのログやファイルの変化を見るものをホスト型(HIDS)と呼ぶ。見つけ方も2種類あり、既知の攻撃の特徴(シグネチャ)と照合するシグネチャ型は、登録済みの攻撃に強い代わりに未知の攻撃を見逃す。ふだんの通信量や動きとの差で怪しさを判断するアノマリ型は、未知の攻撃も拾える代わりに、正常な通信を攻撃と誤って知らせること(誤検知)が増えやすい。
最終更新:2026-10-10
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ファイアウォールは、送信元・宛先やポート番号(どのサービス宛ての通信かを表す番号)といった通信の宛名を見て通すか止めるかを決める。そのため、許可したWebサーバ宛ての通信の中身に攻撃が仕込まれていても、そのまま通してしまう。通した通信の中身まで見て「攻撃が起きている」ことに気づく役が別に要り、それを担うものとしてIDSが置かれるようになった。
具体例
シスコシステムズが開発を続けるオープンソースの侵入検知ソフト Snort は、通信をシグネチャ(攻撃パターンの定義)と照合し、一致すると警告を記録する。例えば研究室のLANの出入口に置いておくと、外から研究室のサーバのポートを片端から調べる通信(ポートスキャン)が来たときに警告が残る。ただし設定がIDSとしての動作なら、その通信自体は止まらずサーバまで届く。
試験での引っ掛け
「不正な通信を検知して遮断する」はIPSの説明で、IDSではない。IDSは検知と通知までで、遮断はしない。もう1つ、取得済みのWebページを蓄えて再利用するのはプロキシのキャッシュ機能、特定の通信だけ通すのはパケットフィルタリング(ファイアウォール)の機能で、どちらもIDSの機能ではない(基本情報技術者試験 2017年秋 午前 問33)。
関連用語
出た過去問
出典:平成30年度 秋期 基本情報技術者試験 午前 問42(IPA)
IDSの機能はどれか。
正解:サーバやネットワークを監視し,侵入や侵害を検知した場合に管理者へ通知する。
要点:IDSは侵入を検知して通知する。遮断まで行うのはIPS
IDSは侵入検知システムのことで、通信内容やサーバ上の記録を監視し、既知の攻撃パターンや平常時からの逸脱を見つけると管理者へ知らせる。遮断まで行うのはIPSであり、IDSは検知と通知が主な役割である。
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。