ポート番号とは?ポートばんごう
ポート番号とは、TCPやUDPのヘッダに入る16ビットの番号で、宛先のコンピュータの中でどのアプリケーション宛の通信かを識別する。IPアドレスが「どの機器か」を決め、ポート番号がその機器の中の「どのサービスか」を決めるという二段構えになっており、両方の組合せで通信相手が一意に定まる。
最終更新:2026-10-09
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IPアドレスだけでは、届いたパケットを機器の入口までしか運べない。しかし1台のサーバはWebもメールもDNSも同時に動かしているため、機器に着いた後に「これはどのプログラム宛か」を判別する印がなければ、届いたデータを渡す先が決まらない。そこでトランスポート層に番号を1つ設け、送信元と宛先の両方に付けることにした。この番号があるおかげで、1台のサーバで複数のサービスを、1台のPCで複数のタブを同時に扱える。
具体例
HTTPは80番、HTTPSは443番、SMTPは25番、DNSは53番のように、代表的なサービスの番号はIANAがwell-knownポート(0〜1023)として登録している。Apache HTTP Serverを動かすと80番と443番で接続を待ち受け、届いたパケットのポート番号を見てOSがそのプロセスへ渡す。
試験での引っ掛け
IPアドレスとの役割分担を逆に覚えやすい。機器を特定するのがIPアドレス、その機器内のサービスを特定するのがポート番号である。またwell-knownポートは登録と慣習にすぎず別の番号でも動かせるため、「443番の通信なら必ずHTTPS」とは言い切れない点も問われる。
関連用語
出た過去問
問題文で直接問われたものと、解説の中で触れられたものが含まれます。
出典:平成28年度 秋期 基本情報技術者試験 午前 問45(IPA)
PCへの侵入に成功したマルウェアがインターネット上の指令サーバと通信を行う場合に,宛先ポートとしてTCPポート番号80が多く使用される理由はどれか。
正解:Webサイトの閲覧に使用されることから,通信がファイアウォールで許可されている可能性が高い。
要点:80番は業務上許可されがちで、外部へ抜ける通り道になる
TCPの80番はHTTPすなわち通常のWeb閲覧に使われるポートであり、業務上必要なため多くの組織でファイアウォールの外向き通信が許可されている。マルウェアがこのポートを使えば、追加の設定変更なしに外部の指令サーバへ到達でき、通常の閲覧に紛れ込ませることもできる。閉じられていないポートを選ぶという発想である。
出典:平成28年度 春期 基本情報技術者試験 午前 問33(IPA)解説で登場
プライベートIPアドレスをもつ複数の端末が,一つのグローバルIPアドレスを使ってインターネット接続を利用する仕組みを実現するものはどれか。
正解:NAPT
要点:NAPTはポート番号も変換し1つのグローバルIPを共用する
NAPTは、IPアドレスの変換に加えてポート番号も同時に書き換えることで、内部の複数端末を1つのグローバルIPアドレスに対応付ける。戻りの通信はポート番号の対応表をたどって元の端末へ振り分けられる。IPマスカレードとも呼ばれ、家庭用ルータの標準機能になっている。
出典:平成28年度 春期 基本情報技術者試験 午前 問35(IPA)
PCとWebサーバがHTTPで通信している。PCからWebサーバ宛てのパケットでは,送信元ポート番号はPC側で割り当てた50001,宛先ポート番号は80であった…
正解:送信元(Webサーバ)のポート番号80,宛先(PC)のポート番号50001
要点:戻りパケットは送信元と宛先のポートが入れ替わるだけ
TCPの通信では、戻りのパケットは送信元と宛先を入れ替えた形になる。行きが「送信元50001・宛先80」だったのだから、戻りは「送信元80・宛先50001」となる。サーバ側が応答のたびに新しいポートを割り当てるわけではない点が要点である。
出典:平成29年度 秋期 基本情報技術者試験 午前 問33(IPA)解説で登場
IPv4において、インターネット接続用ルータのNAT機能の説明として、適切なものはどれか。
正解:プライベートIPアドレスとグローバルIPアドレスを相互に変換する機能である。
要点:NATはプライベートIPとグローバルIPを相互変換する
NATは、社内で使うプライベートIPアドレスと、インターネット上で通用するグローバルIPアドレスを相互に変換する機能である。限られたグローバルアドレスを多くの端末で共用でき、外部から内部アドレスが直接見えなくなる副次的効果もある。ポート番号も併せて変換して1つのグローバルアドレスを多数の端末で共用する方式はNAPT(IPマスカレード)と呼ばれる。
出典:平成29年度 秋期 基本情報技術者試験 午前 問44(IPA)解説で登場
図のように、クライアント上のアプリケーションがデータベース接続プログラム経由でサーバ上のデータベースのデータにアクセスする。アプリケーションとデータベースとの間…
正解:データベース接続プログラム間の通信を暗号化する。
要点:経路上の盗聴対策は通信の暗号化。接続制限では防げない
問題にあるのは通信経路上での盗聴であり、流れているコマンドや実行結果そのものを読み取られることが脅威である。したがって経路上のデータを暗号化して、傍受されても内容を解読できないようにする対策が有効となる。接続元の制限やポート番号の変更は不正接続を減らす効果はあっても、正規の通信の盗聴そのものは防げない。
出典・参考
公式シラバスの3 技術要素 > 3. 通信プロトコル > (1) プロトコルとインタフェースに掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。